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ブラス！
（BRASSED OFF）
１９９６年／英
［監督］マーク・ハーマン
［出演］ピート・ポスルスウェイト／ユアン・マクレガー

［あらすじ］

イギリス政府の炭坑閉鎖政策のあおりを受け、グリムリー炭坑は閉鎖の危機を迎えていた。
それに伴い、坑夫達で結成された伝統あるブラスバンド部 「グリムリー・コリアリー・バンド｣にも廃部の兆しが。
コンクールの準決勝を控えつつも明日をも知れぬ生活が気がかりな部員達は意気消沈。
ただ、バンド一筋に情熱を注ぐ指揮者ダニーだけは、皆の心配などお構いなしに、
決勝の行われるロイヤル・アルバート・ホールを夢見ていた。
準決勝を勝ち上がり見事決勝に駒を進めたグリムリー・コリアリー・バンドだが、
坑夫達の抵抗も空しく炭坑は遂に閉鎖され、坑夫達は無職に。
そして、誰よりも決勝を心待ちにしていたダニーが肺病を患い倒れてしまう。
　

［感想］

イギリスの人気ブラスバンド「グライムソープ・コリアリー・バンド｣の実話をモデルに描かれた作品で、
作品内の演奏もこのバンドによるものだそうです。
　
イギリスの発展を担ってきた炭坑が、政府の力で切り捨てられていく悲しい運命。
炭で真っ黒な顔をしていたイカツイ坑夫達が、楽器を手にとり、パリッと正装して、
炭で真っ黒であろうその肺から繰り出す息で奏でるブラスの音色のなんと誇らしげな事！
　
特に、一致団結した決勝での｢ウィリアム・テル序曲｣の演奏は圧巻！
感極まって？拳を振り上げ無茶苦茶な指揮をする代役指揮者ハリーの力強さに呼応して、 益々高揚する演奏に鳥肌が立ちます。
　
クラシックに縁のない私でも魅了される、まさにスタンディング・オベーションな映画でした。

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