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(’23/伊)(’50/米)

シラノ・ド・ベルジュラック
(CYRANO DE BERGERAC)

 
1923年/伊
[監督]アウグスト・ジェニーナ
[出演]ピエール・マニエ/リンダ・モグリア
 
1950年/米
[監督]マイケル・ゴードン
[出演]ホセ・ファラー/メイラ・パワーズ
 
1990年/仏
[監督]ジャン・ポール・ラプノー
[出演]ジェラール・ドパルデュー/アンヌ・プロシェ


[あらすじ]
17世紀ブルボン王朝時代のパリ。
剣を抜けば万人を震え上がらせ、詩を謳えば万人を魅了する天賦の才能、
そして確固たる信念を貫き続ける鋼の心を持つ近衛兵がいた。
その名はシラノ・ド・ベルジュラック。
無敵の彼が抱える唯一のコンプレックスは「鼻が大きい」事。
忌々しい鼻の存在がシラノを卑屈にさせ、恋愛を奥手にさせ続けていたのだが、
そんな彼も、パリ一の美女ともてはやされる従妹のロクサーヌに恋を募らせてゆく。
しかしロクサーヌの意中の人はシラノの同僚である美男子クリスチャンだと知ったシラノは、
愛するロクサーヌの為に、彼女とクリスチャンとの恋の橋渡しをする傍ら、
文才の無いクリスチャンの為に、ロクサーヌ宛の恋文の代筆を請け負う。
シラノの尽力により、晴れて夫婦の契りを交わしたロクサーヌとクリスチャン。
しかし二人は夫婦の幸せを感じる間も無く、
出兵の辞令を受けたシラノとクリスチャンは戦地へと赴く。
自分を魅了した恋文を綴った真の人物が誰かを、ロクサーヌは知らぬままに・・・。
 
[感想]
エドモン・ロスタンの戯曲で有名な、17世紀フランスに実在した人物の物語。

剣の腕が立ち、弁も立ち、意思も強く、そして鼻以外は顔も格好良い(映画の中では)。
むしろ、鼻や恋に悩む弱い一面は、隙のないシラノの人間性の貴重な彩りです。

姑息な手段ながらクリスチャンを媒体に利用して愛を伝え続け、
生涯、影ながらロクサーヌを一途に想い通したシラノの男意気は、
「ベルサイユのばら」の、オスカルを慕うアンドレに通ずる切なさ。
そして、シラノとは対角な性格であるクリスチャンの純粋さもまた魅力的で、
特に、手中にしたロクサーヌの愛の対象が、
自分の存在でなくシラノの恋文だと知った時の彼の潔さは、シラノには無い格好良さです。

それにしても、そんな二人の男に惚れられ、ついでにド・ギッシュ伯にも惚れられ、
ああ、なんと果報者のロクサーヌ!あんなにモテたら、さぞ気分が良いでしょうね。

個人的には、ハンサムでクールなホセ・ファラーのアメリカ版が一押し。
華麗なチャンバラと一途な愛に、思わず目がハートになります。

まぁとにかく、恋愛には鼻の大きさなんてどうでもいい要素なのです。・・・整形できる現代では。

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