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旅情
(SUMMERTIME)

1955年/米
[監督]デビッド・リーン
[出演]キャサリン・ヘプバーン/ロッサノ・ブラッツィ


[あらすじ]
旅先でのロマンスを夢みて、ベニスを訪れたアメリカ人女性ジェーン。
しかしいくら強がっても独身中年の女一人旅、
慣れない異国と孤独感で、彼女はバカンスを満喫出来ずにいた。
ところがそんなジェーンに突然奇跡が巡ってくる。
街で知り合ったイタリア人紳士レナートの飾らぬ求愛に惹かれ、
ジェーンはレナートと恋に陥る―。
水の都を舞台に、大人同士の、ひと時の、切ない恋のロマンス。
 
[感想]
「ローマの休日」チックなので、「ベニスの休日」とでも申しましょうか。
原色で描かれた綺麗なスケッチ画のOPと、
そのスケッチ画そのままの美しいベニスの風景。
誰もが感嘆する景色の観光地で、誰もがうらやむようなリゾラバ。
そして後腐れ無く綺麗に去る・・・女性なら溜め息が出てしまう羨ましい展開。

旅人を引寄せ、たちまち魅了する、ベニスの魔法。
レナートのあの詐欺まがいで強引な口説きでさえ、ベニスでは恋の魔法。
ベニスの魔法が解けたジェーンの帰路の、あの満ち足りた笑顔・・・。

こんなにハッピーな気分の、アンハッピーエンドな恋愛映画は初めてです。
こんな美味しい展開は望みませんが、でも一生のうちに一度くらいは、
ジェーンのように気ままで人生に残るベニス一人旅に出てみたいものです。
もちろんマウロ君をガイドに雇って。

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