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8月のメモワール
(THE WAR)

1994年/米
[監督]ジョン・アブネット
[出演]イライジャ・ウッド/ケビン・コスナー


[あらすじ]
姉リディアと弟ステュー、ワンパクな二人の子供と、女手一つで家計を支える母ロイス。
出兵中で父親が不在ながらも、貧しくとも、逞しく生きるシモンズ家。
ある日、ベトナム戦争から父スティーブンが帰還する。
しかしスティーブンは、戦争により心に深い傷を負い、精神を患っていた。
悪夢にうなされ、後遺症に苦しみ、定職に就けなくとも、ただ必死に頑張るスティーブン。
苦悩する父の姿に戸惑いながらも、優しく支える家族。
なんとか再出発したシモンズ家に、最悪の不幸が襲う―。
シモンズ家に不幸をもたらしたベトナム戦争、
ツリーハウスを巡って子供達が巻き起こす「戦争」。
二つの戦争を経て成長した姉弟の、ひと夏の記録。
 
[感想]
子供の目線から見た戦争と幸せ・・・涙なしでは見られない反戦映画です。
しかし、アメリカ以上に被害を受け、未だ苦しみ続けるベトナムの姿が浮かび、
かといって、このアメリカ映画を偽善的だとも思えず、複雑な気分になります。

人を救う志しを胸に出兵したベトナム戦争で、逆に沢山の敵を殺し、
親友までをも見捨てて逃げ帰った自責の念に苦しむスティーブンが、
涙ながらに、必死に、息子ステューに訴える平和。
犯した過ちから学んだ平和だからこそ、子供達にも、私達にも、強く心に響きます。
映画史に残る極悪っぷり(?)を発揮するリプニッキ家も、
たちまち慈愛の対象に変えてしまう、父スティーブンとこの映画の素晴らしさ。
この映画を観る度、父子の絆を歌った「グリーングリーン」を思い出します。

リディアは「戦争は、人間を理解出来ない機械。」と述べました。
しかし人間は、戦争を理解出来る筈です。

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