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周遊する蒸気船
（STEAMBOAT ROUND THE BEND）
１９３５年／米
［監督］ジョン・フォード
［出演］ウィル・ロジャース／アン・シャーリー

［あらすじ］

無数の蒸気船が往来する１８９０年代のミシシッピ川。
乗船員に絡まれていた女性フリーティをかばった船乗り青年デュークは、
誤ってその乗船員を殺してしまう。
絞首刑を下されたデュークの無実を証明する為に、
デュークの叔父ドクとフリーティは、愛船クレアモア号で奔走する。
　

［感想］

ミシシッピ川とレトロな蒸気船。トム・ソーヤの世界そのまんまの、のどかな風景。
「人を殺してしまった」と、暗い出だしだったので、シリアスなお話かと思いきや、
後半にいくにつれハチャメチャぶりが急加速し、
クライマックスのボートレースでのデットヒートに至っては、もう抱腹絶倒！

妙薬ポカホンタス、ろう人形、新生モーゼ等、登場した時はそれ程意味の無さそうな人・物が、
それぞれが密接に関わっているあたりが巧妙で見事。

デュークが愛するフリーティに捧げるノコギリ演奏を始めたシーン、
本来は切ないシーンなのですが、
おーまーえーはーアーホーかー♪
・・・と、横山ホットブラザーズのネタを連想して笑ってしまいました。
この場面で笑えるのは日本人だけの特権。

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