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姉のいた夏、いない夏。
(THE INVISIBLE CIRCUS)

2000年/米
[監督]アダム・ブルックス
[出演]キャメロン・ディアス/ジョーダナ・ブリュースター


[あらすじ]
’69年の夏、世界変革の希望を胸に、ヨーロッパへ旅立ったアメリカ人女性フェイス。
しかし暫らくして、彼女はポルトガルにて、岸壁から身を投げ、謎の自殺を遂げた。
彼女の死から7年、フェイスを慕っていた妹フィービーは、
彼女の死を未だ受け入れる事が出来ず、彼女の足跡を辿る旅に出る。
フィービーが旅を進めるうちに明らかになってゆく、
フェイスの壮絶な生き様と、彼女の死の真相。
 
[感想]
フェイスや当時の若者達が、「世の中を変えたい」と命を賭けてしまうほど、
あの当時の世の中は腐っていたのでしょうか・・・。
私達の世代にもなると、もう当時の若者心理は判りません。
ベトナム戦争、赤軍、ヒッピー・・・当時を象徴する当たり前のキーワードは、
もはや、今の世代には「知ってて当たり前」でなく、「知らなくて当然」なのです。

時代に憂いを抱き、危険な組織に身を投じてゆくフェイスの言動も、
元彼のウルフが語る回想のみという言葉足らずっぷりなので、
フェイスの情熱が伝わってこなくて、辛いものがあります。

ただし、旅モノだけに、異国の町並みや建物等、旅情を掻きたてる風景が素晴らしく、
紀行映画として普通に楽しめました。
特にラストのポルトガル・エスピシェル岬の絶景など、是非行ってみたい場所です。

せっかく設定のいいお話なので、姉の破滅的な生き様にもっと焦点を絞るか、
それとも、最後まで死因を引っ張るミステリーにするか、
それとも妹の旅行記に徹するか・・・。
ともあれ、中途半端なのが悔やまれる一本。

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