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第七天国
(7TH HEAVEN)

1927年/米
[監督]フランク・ボーザージ
[出演]ジャネット・ゲイナー/チャールズ・ファレル


[あらすじ]
パリのスラム。
飲んだくれの姉と泥棒をしながら暮らす薄幸の娘ディアーヌは、
姉からの折檻を受け瀕死の状態のところを下水清掃夫シコに救われる。
警察に目をつけられたコソ泥ディアーヌを逃がす為に、
シコは彼女を自分の妻だと偽り、彼女を自分の部屋にかくまう事に。
シコの部屋は、あるアパートの7階の粗末な屋根裏部屋。
束の間の同棲を始めた二人の偽りの愛は、やがて本物の愛にかわってゆく。
 
[感想]
前半は、シコとディアーヌの偽りの夫婦が、本当の夫婦にかわるまで。
後半は、第一次世界大戦の勃発により引き裂かれた二人が、
なお遠くのお互いに思いを馳せ合い、その愛がやがて奇跡を起します。

あまりにも純愛な話に、観てるこちらが小恥ずかしくて照れてしまいますが、
二人の純愛がもたらす奇跡と、心に染みる素晴らしいセリフの数々、
じんわりと伝わってくるこの映画の優しさに、私はもう、ひたすら泣けて泣けて。

物語の鍵となる、アパートの最上階に続くらせん階段の見せ方が秀逸。
冒頭の断面アングルからの高揚感や、ラストの真上から見たアングルからの緊迫感。
時には楽しく、時には辛く階段を上る様は、まるで本当に天国に上るかのようです。

神の存在を否定していたシコが、極限の中見いだした神の存在。
シコが言うところの「神」というのが、これまた涙を誘う素晴らしい見解。

本当に素晴らしい映画でした。
「シコ、ディアンヌ、天国!」・・・この名セリフと共に二人の愛よ永遠なれ!

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