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我等の生涯の最良の年
（THE BEST YEARS OF OUR LIVES）
１９４６年／米
［監督］ウィリアム・ワイラー
［出演］フレデリック・マーチ／マーナ・ロイ

［あらすじ］

第二次世界大戦が終結し、故郷へと向かう飛行機に乗り合わせた三人の復員兵。
若き元将校フレッドは、結婚早々に離れ離れになった新妻の元へ。
戦闘で両腕を失ったホーマーは、彼の義手姿をまだ見知らぬ家族と恋人の元へ。
年配のアルは、妻と年頃になった二人の子供達の元へ。
それぞれの帰還と社会復帰への戸惑い、そして彼らの友情と人生の再出発。
　

［感想］

国の為に命懸けで戦った兵士達の凱旋。
そんな彼らを人々は手厚く迎える・・・とはいかず、
平和になった途端に「社会のお荷物」扱いされる兵士達。
　
戦争が終わっても心の傷に苦しむ彼ら。
兵士同様に用無しとなり、解体を待つ飛行機達の墓場。
スクラップの飛行機の中で物思いにふけるフレッドの姿。
・・・勝者アメリカにもたらされた、敗者日本とは違うスタイルの不幸。
　
出兵で町を離れてから数年、様変わりした町並みや人々の考え方に戸惑いながらも、
それぞれの再出発を果たした三人の兵士。
彼らが望んだ「戦争前ののどかな生活」はもう取り戻せなくとも、
変わりに、戦争が無ければ知りえなかった人生、友を得ました。
戦争という辛い過去、社会復帰という厳しい現実を共有した同郷の兵士達の友情は、
言わずもがな、一生ものの固い絆となった事でしょう。
　
紳士的な面持ちなのに、意外に三枚目なキャラクターのアル。
酔っ払った彼がこれまたお茶目。

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