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天使が見た夢
（LA VIE REVEE DES ANGES）
１９９８年／仏
［監督］エリック・ゾンカ
［出演］エロディ・ブーシェ／ナターシャ・レニエ

［あらすじ］

持ち主の一家が不在の一軒家に、留守を任され一人暮らすマリー。
ある日、マリーとその家に、職も宿も無い娘イザベルが転がり込む。
大人になりきれない若い女の子同士で、意気投合したイザベルとマリー。
二人は定職にもつかず、その留守宅で悠悠自適な共同生活を楽しむのだが、
やがて二人の間に歪みが生じ始める・・・。
　

［感想］

孤独を嫌い、誰彼構わず人にすがって辛い現実を受け入れようとしないマリー。
寂しい時はイザベルに馴れ合い、男が出来たらイザベルなど用無し、
男と上手くいかないと当たり散らしてくる・・・ヤな友情だなぁ。
一方、マリーとバカをやってても自分を失うことのない、芯は強いイザベル。
病院で昏睡し続ける留守邸の住人を見舞い続け、彼女の日記を代筆したり（？）
最後の最後まで、邪険にされながらも、マリーを慕い続けたりと、
稀有な慈愛心の持ち主。
そんな二人に廻ってきたのは、非情ながらも二人に相応しい、それぞれの結末。
イザベルには、彼女が夢みる人生を生きて欲しい・・・
まぁそんな事、私如きが願わなくとも、
彼女はこの先も上手く、強く、生きていけることでしょう。
　
それにしても女の友情とは、
なんと繊細で、厄介な、馴れ合いと牽制の世界なのでしょう。

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