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セント・エルモス・ファイアー
(ST.ELMO'S FIRE)

1985年/米
[監督]ジョエル・シューマッカー
[出演]エミリオ・エステベス/ロブ・ロウ


[あらすじ]
大学を卒業したものの大人になり切れない、仲良し男女七人組。
自堕落なサックス奏者ビリー、
所帯持ちのビリーを一途に想う令嬢ウェンディ。
恋に盲目になり、暴走しはじめるカービー。
叶わぬ夢と叶わぬ恋に、必死に耐えるケビン。
弁護士事務所で順風満帆のアレック。
アレックと結婚を前程に同居を始めたものの、心が満たされないレズリー。
孤独を嫌い、男を渡り歩くジュールス。
―恋に、仕事に、それぞれの未来に不安を抱く彼らを暖かく迎え入れる場所・・・
それは、学生時代からの溜まり場「セント・エルモス・バー」。
 
[感想]
日本のトレンディドラマの基礎になった事で話題にもなったように、
最盛期の月9のドラマみたく、コッテコテの青春ドラマ。
 
恋のスクランブル」のロブ・ロウ&A・マッカーシーがここでも共演、
スキップ&ジョナサンが大学を卒業したらこうなった→ビリー&ケビン。
そんな想像をして妙に笑えたのは私だけでしょうか?
 
時には楽しくハメを外し、時には地獄絵図のような修羅場を展開し、
地に足のつかない浮ついた若者達が、お互い支えあい、酒を酌み交わす。
・・・若い頃は、そんな友情を羨ましいと思っていましたが、
年月を重ねる毎に、こんな友情を望んだところで所詮これは映画、現実は厳しく、
やがては「こんな都合のいい、暑苦しい友情は嫌だな」などと考えるようになり、
こうやって現実的になってゆく自分と歳月の経過を思うと、寂しいかぎりです。
 
特に、自堕落なビリーのダメダメぶりにはイライラさせられ、
なんでこの男にこうも女が寄るのか不思議でしたが、
最後の最後で良い事を言い、落ち込んだ仲間を励ましたのは、そんなダメダメの彼。
仲間内で一番の成長を遂げた、他でもない、ビリーでした。
 
様々な経験をし、それぞれ新たなる人生の第一歩を踏み出した七人は、
やがては「セント・エルモス・バー」をも卒業してゆくことでしょう。

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