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グリーンマイル
（THE GREEN MILE）
１９９９年／米
［監督］フランク・タラボン
［出演］トム・ハンクス／デヴィッド・モース

［あらすじ］

大恐慌時代のアメリカ、コールドマウンテン刑務所のＥ棟。
そこは死刑囚棟で、通称「グリーンマイル」と呼ばれる、罪人の袋小路。
そんなグリーンマイルに送られて来た黒人囚人ジョン・コーフィは、
外見や罪歴とは裏腹な、繊細で心優しい大男だった。
やがてポールやブルータルら４人の看守達は、
ジョンが秘める不思議な力と、彼が背負った不遇な運命を知る・・・。
　

［感想］

己の職務と正義の狭間で葛藤する心優しい看守達。
そして泣き虫で優しいジョン。
死を控え、哀愁漂う死刑囚達。
泣けと言わんばかりのお話で、もちろん泣きましたが、
一体私はこの映画の何を泣いたのでしょう・・・。
薄情な言い方かもしれませんが、こんな重いテーマを突きつけて、私達にどうしろと？
　
私達だって４人の看守と同様で、真実を知り、理不尽に感じても、なす術がないのです。
重苦しい嫌な後味だけが、いつまでも圧し掛かって胸が苦しいです。
　
とにかく電気椅子のシーンが酷すぎて、酷すぎて、脳裏に焼きついてしまって、
あんなシーン二度と見たくない。
あと、絵に描いたような嫌な奴ら、パーシーとビリー。
視聴者の怒りを煽るような、こいつらの胸くそ悪い態度が最初から最後まで延々と。
こいつらの面も二度と見たくない。
　
とても良い映画だと思うし、たくさん泣いたのですが・・・、
とにもかくにも、辛すぎて、考えさせられ過ぎて、もう二度と見たくない。
　
出来れば、見なかった事にしたい。
　
この映画のマイベストシーンは、病いが治った後に放尿するポールの安堵の表情。
あのホエ〜とした顔を見たら、こちらの顔までついホエ〜となってしまいました。

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