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天使のくれた時間
(THE FAMILY MAN)

2000年/米
[監督]ブレット・ラトナー
[出演]ニコラス・ケイジ/ティア・レオーニ


[あらすじ]
13年前に恋人ケイトを捨ててエリートの道を選んだジャックは、今では孤高の金融会社社長。
家庭を持たずに仕事一筋に生きるジャックは、クリスマスイヴの夜に不思議な青年と出会う。
青年と知り合ったイヴの夜からジャックが目覚めると、ベッドの中には13年前に別れたはずのケイトが。
青年の悪戯で別世界に迷い込んだジャックは、 悠悠自適な会社社長ではなく、妻ケイトと二人の娘と共に平凡に暮らす、しがないタイヤセールスマンになっていた。
独身貴族から一転、慣れないマイホームパパとして奮闘するうちにジャックは、家庭を持つ幸せに目覚めていく。
 
[感想]
恋はデジャ・ブ」と同じく、望みもしないのに勝手に別の人生を経験させられ、 本人が心変わりをするまで現実に戻れないという強制パラレル映画。
ホロリとするハートウォーミングな映画で面白かったのですが、 それにしてもどうして「今の人生は悪い、こっちの人生を歩んだほうが幸せ」みたいな極端なストーリーなんでしょうね。
まるでケイトと結婚する=幸せ、結婚しない=不幸せ・・・この二つしかジャックには人生が無いみたいな。
ジャックの幸せ=ケイトしかないのでしょうか。
仕事一筋の独身貴族なジャックだって、青年(天使?)にお節介されなくても、自分なりの幸せを見いだせたはずです。
一生独身で仕事に生き、それで満足して死ぬのも彼の幸せだし。
この先ケイト以外の素敵な女性と出会って結婚して幸せになったかもしれないし。
老後に寂しくなって養子をもらって、その子と楽しく暮らしたかもしれないし。
彼には、こういう人生の選択肢はないのでしょうか。
 
他人の主観を押し付けられた人生なんかより、自分が望むままの人生を私なら望みます。
例え天使だろうが、私の人生に口出ししてもらいたくないものです。
 
人生の分岐は一つだけじゃありません。
一つくらい選択が誤っても、また違う分岐で幸せを掴めばいいじゃないですか。
人生は果てしない選択ゲームなのですから。
 
別世界でケイトと幸せに暮らせたからと言って、現実世界に戻ってもケイトを追い求めるジャック。
設定の違う現実世界で、別世界の時のように二人が巧くやっていけるとは思えませんが、 これも、ジャックにとっての人生のたった一つの分岐に過ぎません。
ここでケイトと結ばれても、結ばれなくても、彼にはまだこの先、果てしない人生の分岐が待っているのです。

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