B switch (home) > 映画TOP

赤い風車
(MOULIN ROUGE)

1953年/英=米
[監督]ジョン・ヒューストン
[出演]ホセ・ファラー/コレット・マルシャン


[あらすじ]
名門伯爵家の嫡子に生まれ、将来を約束されていたロートレック。
しかし子供の頃に両足を骨折して以来、足の成長が途絶える障害を負い、貴族の道を閉ざされる。
ロートレックは画家を志し、家を出てパリへ。
彼はパリの娯楽場「ムーランルージュ」に入り浸り、
自分の足のコンプレックスを忘れる為に酒を浴び、底辺層の吹き溜まりであるムーランルージュを描き続ける。
ある日ロートレックは、街角で行きずりの女マリーと知り合い、彼女に恋をするが・・・。 
[感想]
時は19世紀フランス、マキシム・ド・パリ等で有名な画家、トゥールーズ・ロートレックと、
彼が足繁く通った、フランスに実在する伝説のキャバレー「ムーランルージュ」のお話です。
 
劇中では、彼の足は全く映っていませんでしたが、どの女性よりも小さかったので、
上半身は大人、下半身は子供のような方だったのだろうと思われます。
下着を見せて踊る下品な女達、それを見て喜ぶ男達、自分が失った貴族階級など、最初から無縁な酒場。
ムーランルージュは、ロートレックにはさぞ居心地が良い場所だったことでしょう。
 
ロートレックの前に現れる2人の女性、野良猫のようなマリーと、彼を慕うミリアム。
どちらの女との成り行きも、見ていてハラハラ、じれったくて、悲しくて・・・。
 
絵で成功しても、酒とムーランルージュしか拠り所がなかったロートレック。
人間、卑屈になった時が本当の不幸なのだと思いました。
ラスト、彼の目の前に広がるムーランルージュの下品なカンカンは、ことさら綺麗で、思わず涙が溢れました。
悲しい映画ですが、嫌な気持ちにならない、とても素晴らしい映画でした。

B switch (home) > 映画TOP > 赤い風車
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送