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友ヶ島/虎島

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準備編
 
野奈浦
池尻浜
第一砲台跡
第二砲台跡
第三砲台跡1
第三砲台跡2
第三砲台跡3
コウノ巣展望台
第四砲台跡
海軍聴音所跡
第五砲台跡
第六砲台跡
虎島
深蛇池

「友ヶ島」とは、沖島・虎島・神島・地ノ島の総称です。
桟橋や灯台、他の砲台跡がある島は沖島なのですが、観光の便宜上、沖島&虎島=友ヶ島となっています。
虎島は桟橋から遠く、散策するには一日がかりになるくせに大した遺構も無いので、全くにもって人気がありません。
 
しかし虎島は葛城修験道の行場として重要な島で、山伏さんや信者の方々には聖地でもあります。
 
沖島と虎島は、日本軍が作った石積みの堤防道路で繋がっています。
まるで万里の長城のような立派な軍道です。
海の先に見えるのが虎島です。
しかし、堤防道路は荒波によって見事に決壊しています。
 
わずかに残っている堤防の石の上を飛びながら慎重に虎島へと渡ります。
けっこう波と風が強いので、下手をすると海へ転落します。
虎島から見た沖島と決壊した堤防道路。
露わになった地層が美しいです。
虎島や地ノ島にも同じような美しい地層があり、友ヶ島汽船に乗っている時に見る事が出来ます。
 
引き潮の時には、海上からこれくらい岩が出ていますが、潮が満ちてくると岩場がすっかり隠れてしまいます。
虎島に渡ってからの堤防道路の石垣は、そのまま防波堤のように海に突き出て終わります。
船着場のようになっていますが、波に浸食されて崩れています。
虎島に渡るや否や、いきなり遊歩道が土砂崩れで埋もれています。
海側の断崖と脆い山肌にビビりながら、慎重に土砂を乗り越えていきます。
土砂崩れになっていても修繕する必要性が全くないらしく、虎島の不人気ぶりを物語っています。
土砂崩れに半分埋っていた閼伽井(あかい)跡。
葛城修験道の行場の一つですが、聖地もこの有り様・・・。
 
ちなみに閼伽井とは、神様に供える清水を汲む井戸の事だそうです。
ただでさえ不気味な島なのに、日暮れ時を迎え、どんどん暗くなっていきます。
焦りながら砲台跡の周りのジャングルの中を彷徨っていたら、突然、役行者(えんのぎょうじゃ)の像が現れました。
役行者とは、葛城修験道の開祖様です。
ヤブ漕ぎ必至の森の中、すぐ先は海への断崖絶壁という、とんでもない場所にありました。
薄暗い森の中で半泣き状態だったのに、像に度肝を抜かれ、ついに恐怖の臨界点突破。
逃げるように砲台跡を後にしました。
 
苦労してここまで来たのに、虎島の見所と言ったら、閼伽井跡、砲台跡、小屋の跡、そしてこの役行者の像くらいでした。
虎島の帰り道、決壊した堤防道路まで戻って来てビックリ!
渡ってきた岩場が、満ち潮で完全に海の中に沈んでいるではありませんか。
しかももう日が暮れてしまい、海の中が見えなくて、岩の場所が判りません。
しかし、こんな恐怖の虎島に独りぼっちでビバーグするなんてまっぴら御免です!
一心不乱に海の中を手探り、岩場を探しながら渡ります。
3月の寒い海の中、手も足もビショビショに濡らしながら必死で海の中をまさぐります。
波をかぶりつつもなんとか渡りきり、無事に沖島に戻る事が出来ました。
 
全身ビショ濡れ、でも冷たいと感じている場合ではありません。
完全に日が暮れた後の遊歩道にはもちろん街路灯など一つも無く、暗黒の肝試しコースと成り果てていました。
タイワンリスの鳴き声だけが不気味に響く暗闇の中、キャンプ場まで猛ダッシュで逃げ帰りました。
 
虎島に渡る際は、潮の干満と日没には要注意です。
マジで洒落になりませんでした。
役行者の像からキャンプ場まで、恐怖で半狂乱状態でした。
 
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