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北海道ツーリング１日目／１
　
９連休・・・人生初めての超ロングツーリングの行き先は、もちろん北海道。
道内７日間、走って、走って、走りまくること３３００ｋｍ。
直線をどこまでも駆け、風景や遺構を探して迷い、雨に打たれ、大地に眠り、朝日や日没を狙う、いきあたりばったりの毎日。
紛れもなく、人生最大の旅となりました。

	■敦賀出航 ２１時に愛知を発ち、名神〜北陸道を走ること１時間半、あっという間に敦賀新港に到着。 リアバッグとサイドバッグに荷物テンコ盛りのＲＦは、過積載のせいでフロントが暴れて、生きた心地がしませんでした。 　 コンビニで食料を買い込み、フェリー乗り場でのんびり出航待ち。 今宵は中秋の名月の前夜で、見事な月が昇っていました。 　 ０時２０分に乗船するや、２等寝台に直行して、ビールを飲んで即効で爆睡。 そして１時半、フェリーは敦賀港を離れ、苫小牧へ。
	ラウンジはタバコ臭いし、デッキには出られないし、２等は換気が悪く、人間臭がこもって吐き気がします。 仕方ないので、風呂に何度も行ったり、狭い寝台でひたすらゴロゴロ。 あげくに船がけっこう揺れるので、すっかり船酔いになってしまい完全にダウン。 　 気が狂いそうな１９時間の船旅をやっと終え、２０時半に苫小牧東港に着岸。 どうやら雨が降っているようで、皆は雨の養生に必死です。 大した雨じゃないだろうと養生もせずに降り立ったら、かなりなドシャ降りだったので、真っ暗なフェリーターミナルで慌てて養生します。 　 こんな夜に、ドシャ降りの中、なんにもない真っ暗な港に降ろされて、途方にくれます。
	■鶴の湯温泉 Ｒ２３５はワダチが深いのに加えて風が強く、ハンドルが取られまくりです。 全然眠くなかったので、このまま徹夜で函館まで突っ走ろうと思ったのですが、風とワダチが怖いのでキャンプする事に。 セイコーマートで出会ったライダーさんと一緒に、早来の鶴の湯温泉キャンプ場に転がり込みますが、キャンプ場は期間外のため使えず、旅館の駐車場を借りてテン泊。 一緒に来たライダーさんも、付き合って駐車場でキャンプしてくれました。 せっかくの北海道初夜だというのに、船酔いが直らずゲロゲロで祝杯もあげられず、鍋焼きうどんを食べるのが精一杯でした。
	ａｍ４時、フライを撃ちつける激しい雨の音で起床。 ビショビショのテントを撤収して、荷物を入念に養生して、カッパを着込んで５時に走り始めました。 　 Ｒ３６の白老で「インクラの滝」と言う看板を見つけ、その滝が見たくなって林道に入り込みました。 　 インクラの滝に向かう道は、ガッチリしまった直線ダートで、ロードモデルでもガンガン走れます。
	ドシャ降りなうえに、こんな水溜りもあって、ちょっと鬱になります。 実はこの林道を２往復したので、この水溜りには４回も突入しました。 　 Ｒ３６から入り込むこと１０ｋｍ、展望台と駐車場に到着しました。 展望台は木々に囲まれ、一体なにを展望すればいいのかわかりません・・・。 　 インクラの滝は、この駐車場から、更に沢沿いに２ｋｍ歩きます。 インクラの滝までの沢登りは、道なんてありません。 先人が開拓した獣道が、うっすら残る程度です。
	木をよじ登り、沢を飛び、崖を滑り降り、岩にしがみつき、腹ばいで倒木をくぐり、とにかく道無き道を必死に進みます。 しかもドシャ降りでカッパを着ていたので、暑いわ動きにくいわでもう大変。 　 崖から転げ落ち、濡れた岩で滑って転び、枝で肌を引っかき、沢に落ち、それでも黙々と前進します。 たかだか２ｋｍの沢登りに１時間かかった末、辿り着いたインクラの滝は・・・。 　 北海道ツーリング１日目／２へ続く

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