北海道ツーリング最終日／１

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	■桂沢湖昨夜は遅くなってから、若者の団体とカップルがたて続けにキャンプ場にやって来ました。どちらも、駐車場から先の闇に尻込みしていましたが、双方とも闇の中に楽しそうに吸い込まれていきました。それからどちらも帰ってこないので、やっぱりこの先にサイトがあるのでしょう。　 am４時起床、恐怖の一夜で寝た気がしません。撤収しているとだんだん空が白んできて、桂沢湖の姿が見えるようになりました。・・・この湖、見えても怖いじゃん。　１週間乗りっ放しだったので、ＲＦのチェーンが油切れでキュラキュラとキャタピラのような音がします。しかもベロンベロンに延びきってしまい、いつ外れてもおかしくない状態。あぁＲＦよごめんね忘れてて・・・。今さらですがチェーンにオイルを挿して出発。
	昨日に引き続き、恐怖国道Ｒ４５２を夕張に向けて走ります。夜が明けて周りが見えるようになっても、この国道にはまだまだ恐怖因子があります。それは鹿です。鹿は１０匹くらいの群れになって、道路にも、路肩にも、法面にも、至る所にいます。で、噂通り、車を見るとビックリして道路を横切ってきます。ちなみにこの鹿は私が轢いたんじゃありません。こんなのにぶつかったら、こっちもただでは済みません。　なにより一番怖いのは、真っ暗でカーブだらけでも、こんなに鹿がいても、１００km/ｈ以上で飛ばしまくる道民ドライバーです。
■三弦橋Ｒ４５２を南下していると、道は大夕張ダムに堰き止められたシューパロ湖沿いになりました。しかしガスが濃い上に水も濁っていて、湖の展望は絶望的。走っていると、やがてシューパロ湖に漂うガスの中から、幻想的な鉄橋が浮かび上がりました。大夕張森林鉄道の廃鉄橋、三弦橋です。珍しい四角錘のトラス橋なのですが、この角度から見ると普通のトラスにしか見えないなぁ。
	■大夕張ダム大夕張ダムの建設により、シューパロ湖を越える大夕張森林鉄道の三弦橋も建設されたのですが、完成後たった数年で廃線に。それ以来、三弦橋はシューパロ湖に架かる無用のオブジェでした。　月日は流れ、今、この大夕張ダムの下流には夕張シューパロダムが建設中です。三弦橋も大夕張ダムも、シューパロダムの湖に沈む日が近づいているのです。　今度ここを訪れる時には、国道も、ダムも、三弦橋も、湖の下なのかな・・・。
	もう少し近づいて三弦橋を見たかったのですが、ダムより先は立ち入り禁止。ダム付近でさえクマがいそうなオドロオドロしさです。こんなガスった姿しか見られないとは・・・。　湖に沈んだら、タウシュベツ橋梁のように、渇水期に姿を見せる幻の橋として注目されるかも。でも鉄製だから、水中で朽ちて自然に帰っちゃうんだろうなぁ。　北海道ツーリング最終日／２へ続く

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