’06北海道ツーリング3日目/1
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出発前、週間予報を何度見ても、ツーリング3〜4日目の天気は全道的に雨でした。 なので、最初から軒下でテン泊。 am5時、起きた時にはまだ雨は降っていませんでした。 しかしじきにポツポツ降りだし、パッキングが終わる頃には、ドザー!と酷い降りに。 一日中雨なら、このキャンプ場に滞在しようか、いやいや限られた時間なのだから走ろうか。 ここに留まるか、走りだすか、うだうだと悩んだ挙句、6時半に意を決してドシャ降りの中を出発。 |
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中標津から別海の牧草地帯を抜けて、根室方面に向かいます。 激しい雨に加えて、物凄い風です! 今回使っているグローブは、ゴアテックス製の防水極寒仕様なのですが、袖口から浸水してあっという間に水没。 気温は6℃、指がかじかんで痛い!辛い! この雨と風の中、独りバイクで風に煽られフラフラと走っていると、車からの視線が冷たく辛いです。 人の目の避けられる、どこか独りぼっちになれる所に行きたくなりました。 |
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■風蓮湖 R243からR244にスイッチして、風蓮湖の半島に行ってみることにします。 途中、原野にポツンと残っている廃墟を散策中に、だだっ広い草むらの中でグローブ片方を落としてしまいました。 国道から丸見えの場所で、「どしゃ降りの中、原野の中を1人下を向いて歩き回る変な人」という姿を晒しながら、30分以上草むらの中を彷徨ってグローブを探すハメに。 グローブはなんとか見つけ出しましたが、恥ずかしいの臨界点突破。 |
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r475風蓮湖公園線という、細い半島の先までのびている道を進みます。 ・・・いや、進めません! 松竹映画のイントロのように、海が白波をたてて荒れ狂っています。 猛烈な横風がRFのカウルを直撃し、私が乗っていても吹き飛ばされそうな勢いです。 ・・・ダメです、とてもこれ以上進めません。 腹に力を入れてバイクにしがみついているのが精一杯。 ここでUターンしました。 |
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こんな暴風雨だというのに、無性にエスカロップが食べたくなります。 たしか道の駅「スワン44ねむろ」のメニューにあったので、R243〜R44で道の駅に向かいます。 この大雨と暴風に加え、R44はワダチが深くてタイヤとられまくり、車の追い越しと、生きた心地がしません。 R44の電光掲示板を見たら、「大雨・暴風警報発令中・風速13m」の表示。 そりゃこの台風のような風雨なら、警報が出ていてもおかしくありません。 なんとか無事に道の駅に到着、ここまで来るのに命懸け! 写真は、道の駅の中から見た大荒れの風蓮湖。 暴風に煽られる木の葉と、窓を叩きつける雨に注目。とにかく嵐です。 |
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■道の駅スワン44ねむろ まさかこんな悪天候にツーリングする奴は私だけだろうと思っていましたが、 ところがナント!私が到着すると同時に、根室方面からバイクが一台、道の駅に入ってきました。 しかもライダーは女性でした。 旭川在住で、ヤマハの某車に乗った彼女は、海岸沿いに北海道1周中とのこと。 彼女と共に、ビショ濡れの装備を外し、ポカポカの駅内で暖をとり、一緒にエスカロップを注文して平らげました。 |
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休んでいる間にも、天気はますます酷くなるばかり。 彼女と2人、酷い天気だねぇ、と肩をすくめて笑います。 彼女はこれから近くの宿に避難するそうです。 私もさすがに避難したほうがよさそう、でもせっかくだから内陸まで行こう。 屈斜路湖の某宿に連絡して予約を入れ、再びビショ濡れの装備をつけました。 彼女が、気をつけてね、頑張って、と、リポビタンをくれました。 ありがとう、貴方に会えてお喋りが出来て本当に良かったです。 嵐の中ここまで来た甲斐がありました。 彼女に見送ってもらいながら、彼女の優しさとリポビタンを胸に、再び嵐の中に突入しました。 R44は防風柵が設置されているくらい、普段から風が強い道です。 そんな道をよりによって暴風警報の中走るなんて・・・。 バイクは常にバンク状態、歯を食いしばって風雨と寒さに耐えます。 写真は、やっと見つけた雨宿り場所、中華料理屋の廃墟の軒下で雨宿り中の図。 ’06北海道ツーリング3日目/2へ続く |
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