■扇が原展望台
クネクネ登り、辿り着いた展望台からは、この旅の集大成とも言える絶景が広がっていました。
　
朝日を浴びて輝く雪化粧の日高山脈、見渡すかぎりの十勝平野、山裾に広がる原生林の紅葉。
もし道中が晴れ続きで、たくさん寄り道して色々な景色を見ていたなら、この景色にこんなに感動できたでしょうか。
それ以前に、この場所に寄ろうと思いついたでしょうか。
今回の旅は、嵐のせいで寄り道どころか立ち止まる事さえもままならず、無事に走ることだけに専念せざるをえませんでした。
それによって、きっとたくさんの風景を見逃してしまったことと思います。
オンネトーもそんな悔しい思いをしたひとつでしたが、でもその代わりにやって来た場所で出会えたこの景色。
どちらの景色が素晴らしいか甲乙をつけるなんて、ヤボなだけです。
　
もし日程に余裕のある旅だったなら、宿に篭って、あの嵐の中を走ろうとは思わなかったでしょう。
あの雨を、風を、寒さを、肌で感じる事はなかったでしょう。
でも短い旅だからこそ味わえたあのサバイバル感、根室での出会い。
いろいろ辛い今回の旅でしたが、その中で見た景色、経験した嵐は、紛れも無く「私だけの北海道」なのです。

■美蔓パノラマパーク
ＲＲ２７４で日勝峠に向かいます。
途中の清水辺りにあった美蔓パノラマパークというＰからの展望。
しばらくご無沙汰だった、青・緑が美しい「北海道色」が復活です。