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最果ての納沙布岬1
 
日本最東端の納沙布岬がある根室半島。
半島をほぼ2周し、最果ての旅愁を満喫しました。


 
■納沙布岬
日本最東端、北海道・納沙布岬に泊まり、朝3時に起床。
もし霧がない晴天ならば、この時期の3時過ぎにはここから日本一早い日の出が拝めるはずです。
 
しかしここは霧の名所でもあります。
日の出目的で昨日のうちにここまで頑張って来たのですが、昨夜霧に覆われた岬に到着した時から、日の出は諦めていました。
ボォー、ボォーと、一晩中鳴り続けた灯台の霧笛。
それでも一端の望みを賭けて早起きしたのですが、やはり一面が霧の世界で、日の出どころではありませんでした。
でも、本州ではこんな濃い霧なんてめったに出会えない光景です。
 
こんな霧の中でも、3時をまわったので辺りは明るんでいます。
ヒンヤリする空気の中、ブラブラと岬を散歩しました。
切り落としたかのような断崖絶壁、至る所に書かれた「北方領土返せ!」の文字、 小さな入り江に並ぶ漁船、昆布を干している漁師さん・・・
最果ての地ならではの朝の散歩に、だんだん気分が癒されてゆきます。
岬の駐車場には、たくさんの車上泊の車が停まっていました。
みんな朝日目的なのでしょうか。
こんな早朝から、私以外にも岬をウロウロしている人がけっこういました。
 
納沙布岬のシンボル、「四島のかけはし」も霧の中。
■納沙布灯台
4時過ぎには荷物をまとめ、お世話になったライダーハウスを出発。
到着でも出発でも管理人さんに会えなかったので、宿代を部屋に残し、後でお店にお礼の電話を入れました。
 
あの一晩中鳴り続けていた霧笛の発生源を見に、納沙布灯台に行きました。
相変わらず霧笛は鳴り続けており、灯台で聞く霧笛は腹にズンズンとこだまする大音響です。
 
灯台を回り込むと、巨大なスピーカーが連なった霧笛発生装置がありました。
恐る恐る装置の真ん前に立てば、五臓六腑に轟く霧笛の脅威!
鳴ると分かっていても心臓に悪いのに、心の準備無くこの場所に立ち、突然この霧笛が鳴り出したら、心臓と鼓膜を瞬殺されること間違いなしです。
■座礁船
灯台の前では、朽ちた座礁船が波に洗われていました。
霧の中の座礁船は、まるで「空飛ぶ幽霊船」のようでした。
 
朝早く、独りで霧の中の座礁船を見ていると、ミステリー小説の登場人物にでもなったかのようです。
中森明菜の「難破船」を口ずさみながら、灯台を後にしました。

 
昨夜は根室市街から納沙布半島の北海岸沿いを走って岬に辿り着きました。
帰りは半島の南海岸沿いを使って根室市街へと向かいます。
納沙布にはいろいろ寄り道をしたい所があるのですが、昨夜からガソリン残量の警告が点滅しっぱなしなので、 ウロウロする余裕はありません。
幸い根室のR44沿いに24h営業のセルフGSが2軒あるのを昨夜確認しているので、 そこまで燃料補給に向かいます。
 
しかし朝なのに、空は明るくなるどころかだんだん暗くなる一方です。
まさかと空を見上げれば真っ黒な雨雲。
ヤバいと思うや否や、大粒の雨が降り出しました。
急いでレインウェアを着込んだのですが、雨は激しさを増し、雷が地響きをあげます。
あまりの雨と雷の激しさに、たまらなく道沿いのバス停に逃げ込みました。
 
30分ほど雨宿りをし小降りになったので、再び走り始めました。
濡れた路面、雨に香る草、うねる道の向こうに風車。
こんな何でもない出来事や風景でさえ楽しいから、バイクツーリングは止められないのです。

最果ての納沙布岬2へ続く


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