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伊豆ツーリング/伊豆の踊子めぐり1
 
ノーベル文学賞作家・川端康成の名作、「伊豆の踊子」。
作者と旅芸人一座との中伊豆の旅に思いを馳せ、彼らの足跡を追いかけました。


 
浄蓮の滝の踊子像。
 

 
手作りっぽいレリーフ
■浄蓮の滝
 
伊豆の踊子の主人公、「私」こと作者は、旧制第一高校(現東京大学)の二十歳の学生です。
かすりの着物に制第一高校生のトレードマークである制帽をかぶり、伊豆独り旅にやってきました。
 
修善寺に泊まった後に訪れた湯ヶ島にて、彼は旅芸人一座の流しを傍観します。
その中の踊り子に惹かれた彼は、翌日の天城越えにかすかな期待を抱くのでした。
 


浄蓮の滝の土産物屋さんの前にある伊豆の踊子像。
乙女チックな手掘りの2人のレリーフも、ほのぼのとして良い感じです。
物語は天城トンネルから始まるのですが、私の「伊豆の踊子」めぐりの旅はここからスタートです。

 
旧道天城峠。
 

 
旧道天城トンネル。
■旧天城トンネル
「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。」
 
とても有名な「伊豆の踊子」の書き出し部分です。
 
雨に追われながら、作者は足早に天城トンネルに辿り着きます。
彼が足早なのは、もう一つ理由がありました。
昨日見かけた踊子達に追いつきたい、私のために舞ってもらいたいとも想像していた作者は、 思惑通り、天城トンネルの北口の茶屋で、雨宿りをしている旅芸人一座と一緒になりました。
意中の踊子に席を譲られ、作者はドギマギしてしまいます。
 


旧天城トンネルの北口。
当時はこの脇に茶屋があったと思われます。
この旧道沿いには、「道がつづら折りになって、〜」のフレーズが記された筆者レリーフ入り石碑もあります。

 
カニ滝横の踊子像。
 
 
トイレにも踊子。
 

 
メジャーな初景滝の踊子像。
■河津七滝
旅芸人一座の中の一人、栄吉と親しくなった作者は、同行を一座に申し出ます。
一座に歓迎された彼は、この先下田まで一座と旅路を共にすることになります。
 
旅芸人一座は、座長の中年女と彼女の娘千代子。
千代子の夫、栄吉。
雇い娘の百合子。
そして、踊子の薫。
一座は春になると伊豆大島から本島に渡り、冬の訪れと共に大島に帰る流れ者達でした。
季節は晩秋。
一座は、下田から船に乗って大島に帰る道中でした。
 


河津七滝には、カニ滝と初景滝の2ヶ所に伊豆の踊子像があります。
カニ滝の像には、歴代の映画の主人公&ヒロインが紹介されたプレートがあり、 おじさん・おばさん達がヤイヤイと映画談義をしていました。
トイレの男女表示まで伊豆の踊子バージョンで、趣向がこらされています。

伊豆ツーリング/伊豆の踊子めぐり2へ続く


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