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那智山奥の院/1
 
気持ちいいほどに派手な中国系の神社仏閣です。
でも普通、奥の院とは本殿より奥地にあるものですが、この奥の院は那智山のどの神社仏閣よりも手前にあるのはこれいかに・・・。


 
ここは那智山の県道沿いの、滝の入口付近のお土産屋が並ぶ一角。
人の気配の無い建物の上に、場違いなほどに派手なアジアンテイストの寺社?神社?の屋根が見えます。
「那智山奥の院」というらしいですが、これが全くにもって謎のスポットです。
以前から気になっていたのですが拝観できるのかどうかも判らず、 こんな観光地にありながら、ネット検索しても全く引っかかりません。
 
で、今度こそ現状を突き止めようと、施設に再訪ました。
観光客は溢れ返っているのに、施設入口のチェーンはかかったままです・・・。
様子をうかがって建物前の駐車場をウロウロしていたら、建物の中に人がいるのを発見。
ほっ、現行の建物のようです。
参拝料を納めたら、階段にかかっていたチェーンを外して中に入れてくれました。
係りの人言わく、「見学できるけど、古くてあぶないよ。」との事。
・・・な、なんですかその意味深な前置きは。
 
3〜4階建てのコンクリの建物の階段を登り、アジアンな寺社がある屋上に向かいます。
建物は塗装が禿げ、ヒビが入り、天井には炭カルのツララが垂れ下がっています。
・・・な、なかなかワイルドだなぁ。
建物の屋上には、クラクラするほどに派手な寺社が3つ並んで建っていました。
中央の建物は観音廟というらしく、「那智山奥の院」と表記されています。
左に屋根だけ写っているのは、関帝廟。
ここには写っていませんが、奥の院の右には徐福廟があります。
とにかく三社とも、屋根がド派手!
 
中央の観音廟の屋根には、龍と鯉がごちゃ混ぜになったような生き物が踊っています。
鯉のような龍が、那智の滝を登っているように見えるアングル。
まさに「登竜門」の図です。
 
こんな綺麗な建物なのにみんな素通りなんて、勿体無いないですねぇ。
屋根や装飾は派手なのですが、それに対して壁画がショボいです。
漆喰鏝絵風の龍も、遠くから見るにはまぁまぁのモノですが、近付いてよく見ると、 まるで中学生の美術の粘土細工レベルの仕上がりです。
 
那智山奥の院/2へ続く

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