段々畑を散策開始。
写真左下に見えるのが車道で、私は作業用の細い通路を登っています。

遊子水荷浦の段畑は、地元の人が急な斜面を一生懸命開拓し、
地道に石を積んで築いた畑です。
これだけの石を運び、ひとつひとつ積み上げるのに、どれだけの労力がかかった事か！

この、崩れそうで崩れない不思議な石の積み方。
これは階段になっています。
面白いのでこういう道を登ったり、行き止まりを引き返したり、
ハシゴを登ったり、電気柵を跨いだり。
本当は車道以外に観光客が入り込まない方がいいかもしれませんが、
農閑期で何も植わってなかったので、ちょっとディープに散策させていただきます。
ロードランナーやドンキーコングをやっているかのような楽しさがあります。

こんな高さまで登ってきました。
急斜面の細道なので怖くて尻がモゾモゾします。
本来はジャガイモ畑だそうですが、何も植わってないと畑に見えません。
コロッセオや、タカラヅカの大階段にも見えます。

段々畑の頂上は共同墓地になっています。
そこから今度は車道で降りていきます。
圧巻の風景過ぎて、石垣がゲシュタルト崩壊。

高い場所から見る海の展望も素晴らしいです。
湾内にズラリと浮かんでいるのは、鯛の養殖筏です。

ちょっとだけジャガイモが植わっている所もありました。
シーズンになるとこの段々畑が一面の緑になるのでしょうね。
次はぜひジャガイモの緑のシーズンに訪れたい！

それにしても、この乱れの無い美しいラインの積み方ときたら。
この畑を造った人は絶対こだわりの強いA型だよな〜気が合いそう。

ジャガイモが植わっておらず緑が無い、石垣だけの風景も素晴らしい！
墓石が無いけど名古屋の平和公園みたいな共同墓地にも見えるな…
迷路のような、要塞のような、鉱山のような、城壁のような、ゲームの中の世界のような…
その技術や風景のすばらしさだけでなく、妄想だけでもこれだけ楽しませてくれるスポットで、
飽きもせずいつまでも散策していたい気分でした。
でも、ヒザが痛い…最後は足を引きずりながら駐車場に戻ってきました。

'18四国ツーリング中編／4へ続く