10/3、5日目の朝は、まだ真っ暗なam3時半に目が覚めました。
外ではザーザーという雨音が響いています。
出発までに雨止んで欲しいなぁ。

雨音を聴きながらラジオを聴いてゴロゴロし、5時に起床。
昨夜に引き続き、手持ちのレトルト類を温めて食べます。
雨天のせいか朝から15℃もあり、快適でした。

願いは叶わず、撤収が終わっても雨はザーザー降りのままです。
屋根下でゆっくり雨の養生が出来るのが救いです。
7時に覚悟を決めて、雨の中を出発しました。

まずは、昨日見残した奇跡の一本松を見る為に、陸前高田まで戻ります。
奇跡の一本松は、嵩上げ工事のど真ん中にあるので、
作業の邪魔にならないよう、一本松茶屋という場所に駐車し、そこから徒歩で見学ルート沿いに近づかなければなりません。

一本松茶屋にバイクを停め、
周辺に点在している一本松支援の自販機で缶コーヒーを買い、
それを飲みながら、1kmほど先にある奇跡の一本松まで歩きます。

山から高架のベルトコンベアが延び、津波被害で更地になった荒野に張り巡らされています。
山を削って高台に宅地を作り、その掘削土をコンベアで海抜の低い所に運び、嵩上げの土に充てています。
その中には、吊橋状の巨大なベルトコンベアもありました。

一本松へ向かう途中の、嵩上げ用盛り土の一つが展望台になっています。
まるでピラミッドのような盛り土の階段を登りましたが、見えるのは一面の更地に張り巡らされた高架ベルトコンベアだけでした。

■奇跡の一本松

奇跡の一本松はご存知の通り、あの大津波に耐えた、陸前高田のシンボルツリーです。
しかしその後立ち枯れてしまい、今ではコンクリ製のモニュメントになっています。
近くには、津波被害を受けた観光センターのような建物も残されています。

一本松に近づいたものの、これより先はゲートで夜間閉鎖されており、
朝8時にならないと一本松の根元まで行けません。
あと15分でゲートがオープンする時間なのですが、ここでまさかのカメラバッテリー切れ。
しかも雨が激しくてメゲてしまい、ゲートオープンを待たずしてバイクまで戻りました。

'14東北ツーリング5日目／2へ続く