清越金山跡/3 清越金山跡/2へ戻る
木造の選鉱所はかなり老朽化しており、立ち入るのは危ないと言われましたが、 特別に中を案内していただきました。
選鉱所内は、なるほど床が抜けそうで怖いです。 かなり急角度に階層が展開しており、柱も梁も美しく木組みされています。 狭い構内と温もりある木の色が、なんともアットホームな感じで、なんだか昔の養蚕場にも似ています。
黒い油の跡が残るクラッシャー。 これで採掘した鉱石を砕き、それを女性の方が手選別していたそうです。 選別された鉱石はベルトコンベアで運ばれ、トラックに積まれました。 さらに金や銀に精製するために、ここから島根や遠く北海道まで鉱石を船で運んだそうです。 掘ればまだまだ良質な金銀が採掘されるそうですが、やはり割に合わないので採掘は再開されないそうです。 採掘再開どころか、ここに鉱山があった事さえ忘れ去られようとしています。 今や伊豆で操業しているのは、清越の同会社で現在でも金と銀を採掘し続けている持越鉱山だけで、 その持越でも最近は銀の生産を辞め、金のみの生産に絞ったそうです。
大仁に続いて、清越でも地元の方の貴重なお話を伺う事ができ、大満足でした。 こんな得体の知れない私の為に親切にガイドまでしていただいて、ひたすら感謝の言葉しかありません。 膨大にかかる解体費用のお陰で、清越鉱山跡は今まで解体を免れてきたそうですが、 どうやらこの場所の売却話があがっているようで、その話が決まれば、いずれここは解体されてしまうでしょう。 <終わり>
所在地 静岡県田方郡土肥町