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廃校ふたつ
 
学校の廃墟を見るたび、この変わり果てた校舎を訪ねる卒業生の姿を思い浮かべます。
誰もいなくなり荒れ果てても、こうして校舎が残っていて、懐かしく再訪する元生徒を待っていてくれる・・・。
廃校になった瞬間に学び舎を壊され、その姿を二度と見る事が出来ない私には、それがとても羨ましく思えるのです。

この学校跡は、築別炭鉱と羽幌炭鉱を繋ぐ道道沿いにあったもの。
たぶん、双方の炭住の子供達が通っていたのでしょう。
立派な鉄筋の校舎です。
校舎は「く」の字型です。
多少ヤブ漕ぎが必要でしたが、楽勝のアプローチ。
玄関にはトラクターや農耕具が置いてあり、誰かが物置として使っているようです。
 
玄関からすぐの講堂と思われる広間は、すっかり床が抜けて植物が繁殖中。
玄関から廊下を見ます。
床が悪く、しかも築別炭鉱での恐怖の余韻を引きずっていたので、先に進む気になれずここで撤収。
 
今思うと、教室とかもっと見てこれば良かったなぁと思います。
もうひとつ、これは西興部あたりにあった木造の校舎跡。
ここも「く」の字型の校舎です。
こういう校舎は大好きなので、是非とも中を拝ませていただきたかったのですが、 隣の民家の犬が恐ろしい勢いで吠えるので、逃げるしかありませんでした。
北海道を巡っている時、「さよなら○○小学校」とか、「3月で閉校」といった垂れ幕が掛かった小学校を5つくらい見ました。
北海道に限らず、本州でも廃校になったばかりの無人の校舎を見かけるようになり、切なくなります。
少子化や過疎に加えて、平成の大合併による公共施設の統廃合の影響でしょう。
 
私が子供の頃は、統廃合で新しい学校に移れる事が嬉しいばかりで、自分の通っていた学校が無くなる事にさして関心がなかったのですが、 大人になるにつれ、それがどんなに寂しくて切ない出来事だったのかが理解でき、つい、こういう校舎に、自分の失った学び舎を投影してしまうのです。
 
<終わり>

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