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庶路炭鉱跡/2
 
庶路炭鉱跡/1
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「この先に煙突が建っているからすぐ判るよ。」
地元の人に炭坑の場所を聞いた時、その方はそう答えてくれました。
これがその煙突です。
 
かなり高くそびえていますが完全に林の中に隠れており、ランドマークの役目は果たしていません。
周りの繁った木々を隠れ蓑にしているかのようです。

これは建物の基礎なのか、それとも水槽の跡なのか。
水路や井戸の跡といった大小様々な穴が草に隠れて残っており、足元要注意です。
 

建物に残る空中階段たち。
これらの階段は、操業当時から支柱も手すりも無かったのでしょうか?
これが現役だった頃でも私は怖くて登れないでしょうが、ましてや、風化して崩れかけの空中階段なんて・・・。


 
更に奥に進むと、迷宮のような建物が。
選炭場にしてはちょっと入り組み過ぎているような。
はたして何の建物でしょうか。
現役時代はどんな姿をしていたのでしょうか。
どんな工程をしていたのでしょうか。
しかし手がかりは何も残っていません。
 
この建物に限らず、当時を語る遺物がまるで残っていません。
遺跡のようなコンクリ建物群以外は、人が働いていたという形跡がありません。
私が建物内を物色しないから見つからないだけなのかもしれませんが、 それでも普通は、「安全第一」な看板やヘルメットの一つでも残っているものですが。
 
辺りには他にも建物跡があり、まだまだ森の奥には建物が見えます。
しかしここまで来て恐怖が臨界点を突破し、もう我慢出来ずに走って道路まで逃げ帰りました。
これ以上奥に行くには、この時間に独りでは無理です。
でも、この先にあるまだ見ぬモノに思いを馳せると、心が躍ります。
またいつか、熊避け鈴を持参で・・・。
当時の遺品は全く無いのですが、現在の遺品は存在します。
粗大ゴミの不法投棄、ジュースや食品を食べ散らかした跡、壁のスプレーの落書き・・・。
この場所は完全に忘れ去られている訳ではなさそうです。
人々が汗水流して働いた場所なのに、ゴミ捨て場や肝試し場所としてしか扱われていないというのは悲しい限りです。
 
白糠の公民館かどこかに庶路炭坑の資料館があるそうですが、場所が判りませんでした。
その資料館を見てからここを訪れれば、少しは当時を感じる事が出来たかもしれません。
 
<終わり>

所在地 北海道白糠町


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