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大久野島〜桟橋・休暇村周辺
 
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、大久野島。
今は島内には休暇村や海水浴場、関連レジャー施設がある観光スポットで、たくさんの家族連れが訪れます。
しかし島内に一歩足を踏み入れれば、バカンスの雰囲気に相反する異様な遺構が目に飛び込んできます。
・・・この島は、たくさんの犠牲者が眠る、かつての旧日本軍の毒ガス製造施設だった島なのです。

大久野島に渡るには、船に乗る必要があります。
広島県竹原市の忠海からと、しまなみの大三島の二ヶ所から、ほぼ1時間おきに連絡船が出ています。
忠海から船に乗ること約15分、大久野島の第二桟橋に到着。
第二桟橋と休暇村の間にはシャトルバスが走っており、宿泊者でなくても無料で利用できます。
 
近くにキャンプ場もありますが、現在は閉鎖されています。
よって今の所、この島に宿泊するには休暇村しか手段はありません。
シャトルバスに乗って休暇村へ。
少し遠いですが、歩いても休暇村へ行けます。
 
休暇村の近くにレンタサイクルがあるので、ここでママチャリをレンタルすれば、散策がグーンと楽になります。
料金は、2時間で300円だったか400円だったか。
 

桟橋と休暇村の間の区間にある2つの建物。
大きい方が毒ガスの研究室跡、ツタに覆われている方が検査工室跡だそうです。
休暇村創設時の一時期、これらは宿泊施設としても使われていたそうです。
こ・・・ここに寝るのはちょっと勇気いるなぁ。

 

同じく、休暇村と桟橋の間にある、毒ガス資料館。
残念ながら閉館時間を過ぎており、中には入れませんでした。
 
ちなみに休暇村は、パンフレットにもHPにも、この島の過去については一切触れていません。
毒ガス資料館がある事も、島中に遺構がある事も載せていません。
この島の歴史を語れば、気味悪がって近寄らない客もいるだろうから、伏せておきたいのでしょう。
この島の歴史を全く知らずに、「休暇村」というだけで訪れる客もたくさんいる事と思います。
この島に降り立って、初めてこの島の歴史を知り、「こんな場所に寝るのは嫌だ」と後悔しても、簡単には帰れません。

桟橋は、第一と第二の2ヵ所あります。
時間や航路によって乗る場所が違うようなので、事前に確認が必要です。
 
写真は、たぶん戦時中のものと思われる旧桟橋。
海がとても綺麗です。
島の高所に立つ、東洋一の高さを誇る鉄塔。
あまりもの高さにクラクラします。
本州から海を渡って電気を引いているので、このくらい高くないといけないんでしょうね。
島全体に、野生のウサギがたくさん生息しています。
休暇村でもエサを販売しており、袋に野菜クズを持って訪れるウサギ目当てなファミリーもたくさんいます。
だからウサギも人に慣れており、人間の足に手をかけておねだりするウサギもいるくらいです。
 
休暇村はこのウサギとの触れ合いをアピールして宣伝していますが、なぜこの島にこれほどのウサギがいるのかはもちろん触れていません。
そしてバカンスに訪れている観光客も、このウサギ達の過去など気にもしていません。
可愛い「今現在」のウサギと、大久野島の楽しい「今現在」を必要としている人達には、この島の「過去」は余計なものかもしれません。
 
でも、「この島は最初から平和な島ではなかった」という事を知ってもらうというのは、とても重要だと思うのです。
 
<終り>
 
続いて大久野島〜発電所跡へ進む

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