10分ほど休憩して、来た道を戻ります。
足元を見れば、ドウダンツツジの真っ赤な紅葉が。

登山道から車道の大平峠に下りる前に、ちょっと気になる場所が。
なにか看板が立っていますが、風化して読めません。
その奥には、ヤブに覆われていますが、かつて道だったような形跡があります。
もしかして、このヤブを漕げば、峠のトンネルの上を越えて兀岳に行けるのでは？

と言う事で、ヤブを漕いで進んでみました。
背の丈の笹の海と、クモの巣の嵐！
たしかにかつて道だったような路盤ですが、もう長い事人が踏み入っていない雰囲気です。

ヤブを漕いで漕いで、車道が見える場所まで来ましたが、
残念ながら路盤はここまで。
進退窮まって、法面をズルズル滑り降りて車道に出ました。
どうやら峠のトンネルの伊奈側に出たようです。

車道を歩いてトンネルまで戻りました。
トンネルを見てビックリ。
鞍部をくり抜いたトンネルじゃなく、切通しの道を覆ったシェッドだったのです。

トンネルの上の稜線に登山道があり、夏焼山から兀岳に行けると思い込んでいた私がバカでした。
トンネルの上には道どころか山すら無く、天窓から光が差し込んでいます。
でもさすが古の道です、雰囲気が良いですね。

トンネルを抜けて、大平峠木曽側に戻ってきました。
ヤブ漕ぎせずに普通に下りてくれば、
夏焼山は往復2時間もかからないウォーミングアップ登山です。
で、夏焼山から直接に兀岳へ行けなかったので、
やっぱり兀岳の登山口はここしかないようです。

兀岳＆夏焼山トレッキング／3へ続く