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火打山トレッキング/4 '15.10/14〜15
 
火打山トレッキング/3
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am4時前に、おじさんに呼ばれて起きました。
5時から火打山に向けて出発しようと言われ、
あぁ、やっぱり一緒に登るのね…。
とにかく、シャリバテにならないよう朝からガッツリと食べます。
朝からこんなに食べたら、途中でおじさんの前でお花を摘まなければならないかも、と、
乙女の心は戦々恐々。

サブザックに飲料水とお花摘みセットを入れ、
ありったけの防寒装備をし、頭にヘッドライトを付け、
5時におじさんと共に、山頂に向かい出発。

 

天狗ノ庭を過ぎ、昨日挫折した地点を過ぎ、どんどん進みます。
天狗ノ庭は、暴風だった昨日とうってかわって静まり返り、池塘が綺麗な鏡面となっています。
しかし夜明け前で暗いので、この風景は帰りに楽しむことにします。

タップリ眠ったので、さすがに体が軽く、ホイホイ歩けます。
それでもおじさんの歩みよりは遅く、時々おじさんは私が追いつくのを待ってくれます。
おじさんは槍穂高に30回以上も登っており、クライミングやバックカントリーもこなすという強者です。
1年中、独りで日本中の山を登り続けているようで、百名山なんて3周くらい登っていそうな勢いです。
もうすぐ70歳だそうですが、とてもそんな歳には見えません。
1年に1回思いつきで山登りする主婦とじゃ、体力も雲泥の差です。

おじさん、昨日に引き続き、とにかくよく喋ること喋ること。
ただそのウンチクは百戦錬磨の山屋の知識で面白いし、ヘタレな私への気配りっぷりといい、
そこらのガイドよりよっぽどガイド向きです。
会話することで、私の疲れを感じさせないようにしてくれているようにも見えますが、
その会話に応対することで、私は息継ぎもままならず、逆に体力を削られていきます。
でもおじさんは、そんな私を意にせず、ひたすら自身の山の経験や植物の説明をし続けます。
ウンザリしているアシスタントをよそに、ウンチクをマシンガンのように喋り続ける武田鉄矢のラジオ番組のような状態です…。

おじさんに、「昨日はうなされて叫んでいたね、怖い夢でも見たの?」と言われ赤面。
私はイビキ寝言歯軋りが酷いから、山小屋で迷惑かけないようにテン泊してるのに、
おじさんの方からテントをピッタリくっついてきて、寝言に言及してくるなんて、
もう勘弁してくれ…。

開けた尾根道を登っていると、東の空が明るくなってきました。
ご来光の瞬間が迫り、歩みを止めて二人で日の出を待ちます。

5時30分過ぎに、日の出。
おじさんは多分、山頂でご来光を拝みたかっただろうと思いますが、
ノロい私のせいで、途中で日の出を迎えてしまいました。
ちなみに、右のお尻のようなシルエットの山が、妙高山です。

西に連なる北アルプス・後立山連峰のモルゲンロート!
妙高周辺と同様に、北アも今回の寒波で、山頂付近がほんのり雪化粧しています。

北斜面の巻き道では、まだ雪が残っており、
登山者の歩みに磨かれてツルツルになっています。

ここ滑るから気をつけて、ここ斜めになってるから気をつけて、
ここは段差が大きいよ、ここは木の根っこが出てるよ、と、
常に私の一挙手一投足に気を使ってくれるおじさん。
おじさん、初めて高尾山や富士山に来たにわか山ガールじゃないんだから、
そんなに心配してくれなくていいですよ…。

 

もうすぐ山頂という、絶景の稜線歩きです。
実際は、山頂はこのピークの裏にあってガッカリしましたけどね。
日も高くなってポカポカ、これ以上に無い晴天、疲れていても幸せな瞬間です。

6時50分、ついに火打山に登頂!
日の出を待ったりしたので、高谷池から1時間50分かかりました。
記念に、おじさんに写真を撮ってもらいました。

山頂からの風景、まずは西へと繋がる稜線上にある、活火山の焼山。
山肌が硫黄分で黄色くなっています。
昨日はモクモクと噴煙が出ていましたが、
この時はほとんど噴煙が出ていませんでした。
他の登山者さんいわく、朝から何回か爆発音があったとの事。
こ、こんな近くにいて大丈夫なのか?

焼山の奥は姫川の河口に広がる糸魚川市、
そして広大な日本海です。

南東方面を見れば、雲海に浮かぶ八ヶ岳と南アルプス。
その奥に富士山の姿もクッキリ。
太平洋に面した富士山を、日本海に面した火打山から見るなんて、
本州の端から端を見ているなんて、スゴイなぁ。

そしてやっぱりこれ!壁のように連なる北アルプスの絶景!

火打山トレッキング/5へ続く


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