■曽々木海岸

こうなったら17時チェックイン目指して、
寄り道せずにひたすら走るのみです。
ｒ28からR249に合流して、走れや走れ！
禄剛崎から輪島までの曽々木海岸区間は、
能登で最も風景が美しい海岸ロードなのですが、
楽しむ余裕もありません。

快調に飛ばす「わ」ナンバーの後ろにピッタリくっついて走っていたら、
突然、物陰からお巡りさんが2人飛び出してきて、
「わ」を側道に引きずり込みました。
うひゃー！このスピードで捕まったら悲惨だ！
御用となった「わ」にご愁傷様の念を送りつつ、私は知らん顔して先を急ぎます。
しかし完全にビビリミッターが働き、そこからは安全運転。
ゆっくり急げよ！

今回の旅の目的地である白米千枚田もチラ見しただけで、先を急ぎます。
日没時刻頃なら、もしかしたら信州の田毎の月のような、「田毎の夕陽」がここで見られるかも。
チェックインした後、またここまで夕陽を見に来よう。

輪島の市街地のコンビニで急いでビールと夕食を買い、
山の中にある県民の森に到着。
16時半過ぎ、なんとかチェックインに間に合いました。
平日なので、利用者は私一人だけです。
指定されたスペースにテントを張り、荷物をほどいてホッ。

いやはや、朝は凍死しそうなほど寒かったのに、
昼からはうって変わって汗ばむほど暑かったです。
気温差は20℃くらいあったでしょう。
暑さと無事にチェックインできた嬉しさで、つい冷え冷えビールをプシュッとな。

…あぁぁ、そういや田毎の夕陽を見に行くんだったっけ。
飲んじゃったらバイク乗れないじゃん。
自分のバカっぷりに嘆きながら、仕方なく夕食の準備。
本日のディナーは、カップラーメン、レトルトマカロニサラダ、
うずらのくん玉というコンビニお手軽メニューです。

夕食後、コインシャワーを借りようと管理棟へ。
ありゃ！コインシャワーは管理棟の中にあり、17時以降使えないじゃん！
これをアテにして入浴してこなかったのに、トホホ〜！

管理棟から海のほうを見れば、
ちょうど綺麗な夕陽が沈んでいくところでした。
こりゃホントに田毎の夕陽が見られたかもしれなかったなぁ、もったいない。

栗の花に酔って未だにクラクラするわ、お風呂に入り損ねるわ、夕陽を見逃すわで、
心もすっかり消沈。
夜通しバイクを走らせた疲れもあり、19時に清拭してとっとと寝ました。

1日目の走行距離…520�q　使用金額…3000円くらい。
久々によく走りました。

お早うございます、am4時半に目が覚めました。
ひんやりとした空気が美味しい、なんとも気持ちのいい朝です。
静まり返ったサイトに、幾羽かの野鳥の鳴き声が美しく響き渡ります。

朝食はコーヒーと、非常食のいなばタイカレー缶。
昨日朝食を買い忘れて、これだけしかありません…。

ゴロゴロした後、のんびりと撤収して、6時半に出発。
まずは、昨日見逃した白米千枚田に向かいます。

石川県県民の森オートキャンプ場DATA　（一名＆バイク一台で利用の場合）

住所…石川県輪島市三井町中長谷12
金額…630円
サイト…森に囲まれた完全区画オートキャンプ場。ログハウスもあり。
バイク駐輪場…乗り入れ○
トイレ…水洗。綺麗。
ごみ箱…ビン缶PETは有り。可燃ごみ捨て場もあるのですが、市指定の専用袋を管理棟で買う必要あり。
最寄のお店…キャンプ場周辺には全く無く、最寄りは輪島市内。バイクで10分くらい。
最寄のGS…同上。
最寄の風呂…同上。管理棟にコインシャワーがありますが利用は17時まで。
その他…各サイトに炉が設置してあり、別料金で直火可能。薪は管理棟で販売。

感想…輪島市や輪島空港の近くの山の中に広がる、総合施設内のキャンプ場。
周辺の森には数種類の遊歩道が整備されており、森の中をゆっくり散歩する事が出来ます。
区画されたサイトには、炉として使えるテーブルとイスも設置されており、トイレも炊事棟も綺麗。
AC電源が無い以外は高規格オートキャンプ場クラスの設備なのに、料金が安い！
県の施設なので管理棟終了時間が早い（本来チェックインは16時まで。）のが難点。
コインシャワーや販売品購入＆レンタルなど、管理棟利用は17時までに。
出入り自由なので、チェックイン後にゆっくり輪島に買い出し＆入浴に行くのも良し。
土＆芝のテントサイト部分にはアリの巣がいっぱいで、巨大なアリもウジャウジャ。
この上にテントを立てるのか…と躊躇しました。
炊事棟の水道は飲用に向かないようで、飲用には別の浄化装置を介した水を利用。
カラスが常に狙っているので、食材やゴミのテント外の置きっぱなしに注意。
能登観光にとても便利な立地で、低料金で快適な環境、
是非また来たいと思わせてくれた良いキャンプ場でした。

'16能登ツーリング／5へ続く