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土佐電鉄ごめん線
 
土佐電鉄後免線は、高知市はりまや橋駅から、南国市の後免駅までを繋ぐ電車です。
ひらがなで「ごめん」と書かれた哀愁漂うプレートに惹かれ、
にわか鉄子になって、ごめん電車を追いかけてみました。

高知市内のはりまや橋を見ていた時、
「ごめん」というプレートを掲げた路面電車が通り過ぎました。
ガンガンと車が行き交う、大きなはりまやの交差点に、
ごめんなさい、ちょっと通りますよ…とばかりに慎ましく現れ、
ごめんなさい、ちょっと止まりますよ…と、
混雑する交差点の真ん前の駅で、肩身が狭そうに停まっています。
「ごめん」と書かれた菱形のプレートが気になって、電車を追いかけることに。
と言っても経路は判らないので、終点の駅で待ち伏せすることに。
マップルを頼りに、終点駅の「後免町駅」を探します。
 
後免線が併走しているR195を走ります。
商店街っぽい細い道の奥まった所に、後免町駅はありました。
後免町駅のマスコット、ごめんまちこさん。
と言ってもこれは、接続している土佐くろしお鉄道の方のマスコットです。
 
後免から、土佐湾沿いに奈半利町まで走る土佐くろしお鉄道は、
やなせたかし氏デザインのマスコットが各駅にいます。
アンパンマンや阪神タイガースのラッピング車両が走っていて、なかなか面白いです。
これは、土佐電鉄の後免町駅のすぐ隣にある、土佐くろしお鉄道のほうの後免町駅。
愛称「ありがとう駅」byやなせたかし…ですって。
両方の駅名が「後免町」だと紛らわしいから、
くろしおの方を通称「ありがとう」にしよう、との、大先生の提案らしいです。
いや、その、「ごめん」だから面白いのであって…。
まぁ、なんだかんだ言っても、両方とも後免町駅です。
ちなみに、ここから少し離れた所に、JR土讃線の「後免駅」というのもあります。
土佐くろしお鉄道は、その軌道の殆どが高架で、後免町駅も高架です。
とても立派なくろしおの後免町駅に比べ、土佐電鉄の方の駅舎はと言うと…。
 
なんとローソン!
 
駅ビルにローソンがテナントとして入ってるとかでなく、
駅舎がローソン裏を間借りしてるって感じ…。
 
酒・たばこの文字より小さく、控えめに「土電ごめん町」と駅名が。
あぁ、どこまでも慎ましい。
ローソンの看板の方がSTATIONって名乗ってるし。
電車が撮れそうな場所で待っていると、あの「ごめん」の車両がやってきました。
味があっていいねぇ、「ごめん」のプレート。
ちょっとだけ「め」が大きいところとか。
 
そういえば、はりまや橋でもうひとつ、「いの」と書かれたプレートの電車も見ました。
「ごめん」と同じように、菱形のプレートに「いの」と大きく書かれていて、
これまたインパクトがありました。
 

これが、土佐電鉄の後免町駅です。
ローソンの裏に線路が引き込まれており、ローソンの横に小さな待合室があります。
 
ごめんなさい、駅に入りますよ…とばかりに、静かにローソンの裏に停まりました。
最後の最後まで、名前の通りに慎まし気な電車でした。
 
<終わり>
 
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