南三陸町にやって来ました。
陸前高田や気仙沼は復旧工事が盛んで、一面の工事現場という感じでしたが、
南三陸は、内陸の方は嵩上げ工事をしているものの、海岸沿いは手付かずのままで、
雑草が茂って一面の草原になっています。 |
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陸前高田からずっと感じているのですが、
悲しい事に、震災前の町の姿を知らないので、
何も無い更地や、草ボーボーの姿が、
この地のデフォの風景だと思ってしまいます。
ただの、自然のままの、のどかな海岸線だと…。
それでも、解体されずに残っている建造物や基礎が点々とあるのを見ては、
ここにはかつて住宅や商店が立ち並んで賑わいがあったんだと、必死に想像します。
そんな草地にポツンと、見たことのある被災建物がありました。 |
よくTVでも伝えられていた、被災した南三陸の防災庁舎です。
鉄骨や階段の欄干のひしゃげ具合から、とてつもない力で津波が押し寄せたのが分かります。
実際に見ると、当時のTV中継を思い出して辛いものがあります。
心の中で風化させないようにしっかり目に焼き付けておこうとするのですが、
供えられたたくさんの千羽鶴が悲しくて、涙が止まらなくて、直視出来ません。
手を合わせても偽善にしか思えず、複雑な気分でした。
でも被災地の現状を見て、自分なりに色々と考える事が出来て良かったと思います。 |
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南三陸から海岸を逸れ、R398で内陸へと進みます。
今度は一気に山形まで行きます。
R398〜R45と少し南下し、
R108で涌谷〜美里と西に進みます。
また雨が降ってきたので、路肩でレインウェア装着。 |
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R108からR347に切り替わる古川〜大崎辺りで、
盛大に迷子になります…。
林と田んぼしかなく、道案内もなく、
どこを走っても同じ景色にしか見えない農道を行ったり来たり。
散々ウロウロしたあげく鳴子方面まで行ってしまいました。 |
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やっとR347に合流できました。
久々の青空も現れ、レインウェアを脱ぎます。
お腹がペコペコなので、コンビニに寄って唐揚とコーヒーを補給。
さぁ、仕切りなおして山形まで突っ走るぞ! |
R347は、古川と尾花沢を結ぶ山深い峠越えの道です。
走り易いのですが、所々で道幅拡張工事が行われており、片側通行が多かったです。
せっかくレインウェアを脱いだのに、また雨が降ってきたので渋々レインウェアを装着。
尾花沢にやって来ました。
時刻はもうすぐ15時、ここで鶴岡か山寺かで、行き先を考えます。
鶴岡のクラゲの水族館に行きたいのですが、鶴岡に到着する頃にはもう日暮れで、
17時までの開館時間に間に合いそうにありません。
翌朝もオープンの時間まで待たなければならず、効率が悪いです。
今から山寺を散策するにも遅い時間なのですが、
山寺ならたとえ今日がダメでも、明日早朝から散策でき、蔵王へのアクセスも楽です。
鶴岡を諦め、山寺へと向かいます。
'14東北ツーリング5日目/4へ続く |