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下北半島ツーリング前編/5
 
下北半島ツーリング前編/4
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2日目は、まだ夜中のam2時半に、犬の吠えるような大きな音?で目が覚めました。
音なのか夢なのか分からないのですが、その音にビックリして、すごく怖くて、完全に目が覚めてしまいました。
ラジオでオールナイトニッポンを聴きながらボーッとするものの、
寒くて寒くて、とても寝ていられません。
3時頃から支度を始め、4時半にはもうテントも撤収してバイクに荷も積載しました。
 
私は出発が朝早い時はいつも、バイクのエンジンをかけずに、
バイクを押してキャンプ場を出るのですが、
このサイトは管理棟から坂を下った場所なので、
どうしてもエンジンをかけて坂を登らないと、キャンプ場から出られません。
朝早いけど、エンジンをかけさせていただきます。
 
セルボタンを押して、キュ、ル、ル、ル…ル…、…あれ?
セルの回りが弱く、エンジンがかかりません。
昨日あれだけ走って、バッテリーはフルなハズなのに。
2回ほどセルスイッチを回したら、完全にバッテリーが上がって、ウンともスンとも言わなくなってしまいました。
な、なんなんだいきなりこの不機嫌は。
こうなったら押しがけするしかない…。
 
せっかく積んだ荷物を全部降ろし、バイクを取り回そうとするのですが、…ありゃ?
今度は、Fブレーキのピストンが戻らないらしく、ブレーキがかかった状態になっています。
何度ニギニギしてもピストンが戻らず、重くて一人ではバイクを動かせません。
おいおいなんなんだ一体、これじゃ押しがけもできないじゃないか!
 
ちょうど散歩をしていた通りがかりの方に一緒にバイクを押してもらって、坂道を上がります。
坂道を使ってエンジンをかけようとしますが、Fブレーキのせいで加速がつかず、失敗。
私も押すのに疲れたし、他の人に何度も頼むのも迷惑なので、押しがけを諦めて休憩。
 
どうしたものかと途方にくれていたら、突然バイクが勝手にガッシャーン!と倒れました。
…えーっと、ポルターガイストですか?
 
バッテリーが上がったり、ピストンが戻らなくなったり、いきなり倒れたり、
なにか見えざる力に出発を抵抗されているようで、だんだん気味が悪くなってきました。
 
その後、管理人さんや他の人も巻き込んで、不調の原因を考えたりしていましたが、
どうにも原因が分からないので、明後日に乗る仙台〜名古屋のフェリー予約を今日に変更してもらって、
もう愛知に帰ろうかと考えはじめました。
フェリー会社の電話受付時間まで暇なので、歩いてコンビニへ行って、朝食の買出し。
ブラブラしている内に日がどんどん昇り、暖かくなってきました。
上下カッパを着込んで震えていましたが、だんだん暑くなってきて、カッパを脱ぎます。
 
どちらにせよキャンプ場を脱出しなければならなので、
管理人さんに頼んで、一緒に坂を押して登ってもらいます。
…あれ?いつの間にかブレーキが治ってる。
車体がとても軽くなり、2人で簡単に坂を登れました。
坂を登った先の広い場所で押しがけ。
「コノヤロー!これでかからなかったら、バイク王呼んで売っぱらってやるからなー!」
と、キレ気味に念じながら、だだだだだーっしゅ!シュパッ!バフォーーーン!
 
…やっとエンジンがかかったのですが、もう8時半。
今から東北道に乗ったら、大渋滞とカチ合わせです。
それに、度重なるトラブルが、なんかの虫の知らせのようで気味が悪いです。
それでも旅を強行したら、もっと悪いことが起こるんじゃないか…?
 
旅を続けるか、もう愛知に戻るか、しばし悩みます。
せっかくここまで来たんだから、旅を続けることにしましたが、どうにも気が乗りません。
事故るんじゃないだろうか、とか、大平原のど真ん中で走行不能になるんじゃないか、とか、
絶賛ネガティブキャンペーン中。
 
結局、フェリー会社に電話をする事も無く、キャンプ場を後にしました。
4時半出発のはずが、5時間遅れの9時半の出発となってしまいました。
原因は多分、あまりの寒さでバッテリー性能がガタ落ち&ただのプラグかぶりだったと思います。
明け方のあの寒さからして、どうも0℃くらいまで冷え込んでいたと思います。
勝手にバイクが倒れたのは、きっとスタンドがちゃんとかかていなかったか、微妙な坂道だったのでしょう。
ピストンが戻らなかったのは、…わかりません。
キャリパーは去年OHし、ピストンリングも交換したばかり。
まぁ、ゴミでもかんだ、って事で。
でも、でも、…腑に落ちないー!!
そもそも夜中の不思議な音からして謎ばかりです。

 

■東北道
仙台南ICから東北道に乗りますが、上り線はさっそく渋滞の嵐です。
泉ICから先、20kmくらい渋滞、盛岡の辺りで10kmくらい渋滞。
それ以外にも、断続的に詰まってノロノロになります。
嫌だけど、背に腹はかえられません、バイクの特権走行でどんどん先に進ませていただきます。
これが嫌だから、昨日わざわざ磐梯山で高速を降りたのに、結局アレな走行をしなきゃならないとは。
だったら、昨日のうちに特権走行しまくって、青森まで行けば良かった…。
でもニュースによると、昨日は60km近く渋滞してたらしいから、今日のこの渋滞はまだマシのようです。
 
トイレに行きたくてSAPAに寄るのですが、どこも駐車待ちの車列が出来るほど混んでいて、
もちろんトイレにも行列が出来ています。
大きなSAになると、駐輪場もバイクが溢れ、停める場所がありません。
このSAのトイレも混んでるな、このPAのトイレも並んでる…と、トイレを先送り。

小岩井辺りの東北道から見た岩手山がカッコ良すぎる!
最寄の岩手山SAに寄って、さっそく岩手山の写真を撮りますが、
見る角度が変わっちゃってイマイチ。
 
ここでRタイヤをチェックしたら、空気がかなり抜けています。
朝チェックした時はそうでもなかったのに、今は触ると分かるくらい空気圧が低いです。
ちょ、特権走行のバチで、なんか踏んだか?
さっとチェックした限りでは、何も刺さってないようです。
 
GSがあったので、給油がてら空気入れを借りようと思ったのですが、
給油待ちの車がかなり並んでいたので、次のGSで入れようと、楽観的に出発。
東北道を行けども行けども、GSがありません。
空気圧も気になるが、ガス欠も気になり始めました。
 
東北道と八戸道の分岐・安代JCTで、東北道へと進みます。
あんなに混んでいた東北道も、この辺りまで来ると、もう車の数はまばらです。
 
名前忘れちゃったけど、途中の小さなPAで休憩。
ここまで来て、やっとトイレに行きました。
もうすぐ東北道ともお別れという寂しさと、空気圧とガス欠の不安と、
朝から引きずってるネガティブキャンペーンで、
走る気をなくして、しばらくボーッと呆けます。
 
あーあ、4時半に問題なく出発できていたら、
今頃はもう下北半島を走り回ってただろうなぁ…。
青森JCTを過ぎ、東北道終点の青森東ICを駆け抜けます。
時刻はもう14時。
R4で夏泊半島をパスし、下北半島の入り口・野辺地へと向かいます。
国道を走っても全然GSが無く、ちょっと焦ります。
結局、ICを降りてから30kmほど走ってようやくGSを発見、
満タンにしてもらいます。
高速を定速走行したので28km/hという記録をたたき出し、
そのおかげでガス欠を免れました。
キャンプ場出発から無給油で、約300km走れました。
 
ガソリンを満タンにした満足感いっぱいで、出発!
…ん?なんか忘れてるな。
あぁ!空気入れるの忘れた!
…と気付いた時には、もう10kmほど走った後だったので、
仕方なく、空気補充は次の給油機会に先延ばし。
■むつはまなすライン
野辺地から、いよいよ念願の下北半島へと入っていきます。
まず、まさかり半島の持ち手の部分、R279むつはまなすラインを北上。
海を横目に、真っ直ぐな海岸沿いを走ります。
ウネウネと波うった、起伏のある道路で、登ったり下ったりで面白いです。
 

丘には、たくさんの発電用風車が立ち並んでいます。
ブンブン回るたくさんの風車を見ながら、ひたすらR279を北上します。
 
下北半島ツーリング前編/6へ続く


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