|
さっそく山小屋でテン泊の受付をし、
空いているスペースにテントを立てます。
谷から猛烈な風が吹き上がっており、
足や手で必死に押さえつけながら、なんとかテントを設営。
真ん中の赤いテントが私です。
本日のテン泊客は4張のみ。
谷側に長辺を向けると強風をモロに受けるので、
短辺側を谷に向けました。
見ての通り、ちょっと谷側に傾斜があるサイトです。
昨日はもっと暴風だったようで、
昨日のテン泊客はみんな山荘に避難して小屋泊りだったそうです。 |
|
テン泊者は外トイレの利用になります。
その外トイレ付近から見たテン場と、五竜岳に向かう稜線。
トイレ個室は窓付きで、
五竜の雄姿を見ながら用が足せる爽快な仕様になっています。
典型的な山小屋の和式ボットントイレで、
夜中に使うのは怖いな…と躊躇していましたが、
2回も使えばもう慣れて、夜中でもヘッドライト装着しながら楽勝で利用できました。 |
|
今日の行動食は結局、
朝の飲み残しカフェラテ、
道中に無理やり食べたチョコバー半分、ウィダーインゼリーだけでした。
500kcalくらいで一日中歩いた事になります。
その分、腹の脂肪が燃えてくれた事を期待。
夕食はカレーヌードル、マカロニサラダ、うずら卵、ういろう、コーヒー。
しまった…箸忘れたー!
使い捨てスプーンしか持っておらず、これで食べるしかありません。
一日目のご褒美にと色々並べたものの、
夕方になっても全く食べ物がのどを通らず、
カレーヌードルを半分食べただけでシュラフに潜り込みました。 |
|
去年の火打山登山で、一日目でスマホのバッテリーがゼロになってしまったので、
警戒して、今回はモバイルバッテリーも持参。
二重重ねにしたダウンシュラフの中で、
バッテリーとスマホを温めながら充電しました。
吹き晒しの稜線歩きですっかり冷え切ってしまった体が、
いつまでも寒くて震えが止まりません。
それと傾斜でマットからズリ落ちてしまい、寝にくいです。
ガスの中の稜線歩きがよほど怖かったのか、
気持ちが高ぶったまま、目も脳もギンギンに冴えたままです。
限界まで疲れているのに、全く眠れません。
四方のテントから聞こえてくる心地よいイビキの合唱に、
頼む、私も混ぜてくれー! |
|
昨夜は18時にはシュラフに入ったのに、眠れたのは結局、
真夜中の2時過ぎでした…。
星空が見られないかなと、何度かテントの外をのぞきましたが、
いつ見ても、強風が吹き荒れる一面のガスの中でした。
明けて2日目、am5時半起床。
ちっとも寝た気がしません…。
朝日を拝むために、凍てつく外に出て日の出を待ちます。
雲海が、まるで海の波のようにうねって凄い! |
|
5時53分、雲海の中から見事なご来光!
こんな時期になっても山に籠っているような、少数の山バカだけに、
神様が見せてくれた極上のショーです。 |
|
テントは霜が下りてパリパリです。
テントを立てっぱなしで五竜山頂に向かっても良かったのですが、
山頂帰りの疲れた体で撤収したくなかったので、
先に撤収することにしました。 |
|
片付けながら、もう一つ持ってきたカップラーメンのシーフードヌードルを食べます。
昨日の夜中に、ふやけまくった冷えたカレーヌードルを食べたので、
まだお腹が空いておらず、食が進みません。
半分食べて残していたところを、強風にバタついたテントの壁にはじかれ、
ぶちまける大惨事となりました。
泣く泣く、手持ちのタオルを総動員して掃除し、
シーフードヌードル臭がプンプンするテントを撤収しました。 |
■五竜山荘出発 am07:00
五竜山荘に荷物をデポし、ありったけの防寒をして、五竜岳山頂を目指します。
うひー!冷たい!耳がちぎれそうに寒い!
耳を手で温めながら、稜線を登っていきます。
五竜岳への稜線は、鎖場も数か所ありますが、マーキングに沿って三点支持で慎重に登れば難しくはありません。 |
山頂に続くザレ場と、頂上直下の岩登り。
ザレ場で2〜3度足を滑らせてコケそうになりました。
足に疲れがきてますね。
唐松岳〜五竜岳縦走/5へ続く |