■石水渓

狭い道路沿いに流れる川が、急に綺麗になりました。
花崗岩のような白い岩をなめるように、
幾つかのポットホールの淵になっています。

白い岩に青い水が綺麗なのですが、
離合も難しい狭い道路沿いで駐車禁止だし、駐車帯もありません。
そして、綺麗だったのはこの数十メートルのわずかな区間だけでした。
…これが石水渓なんかいな？

他に綺麗な場所がないか周辺を走り回りましたが、
狭い山道と、登山道と、白い岩ばかりの沢しかありませんでした。
夏なら、沢でデイキャンプして遊ぶにはいいかもしれません。

思ったよりショボくてガッカリだった石水渓を後にし、鈴鹿の市街地へとやって来ました。
寒くて寒くて、バイクで走るには限界です。
正午を回り、お腹も空いたので、暖かい海岸線で日向ぼっこがてら昼食にでもしようと、千代崎海岸にやって来ました。

海岸のベンチに座り、コンビニで買ってきた肉まんとおにぎりとホットドリンクで昼食。
吹きっさらしで寒いですが、それでもお日様ポカポカで、あぁ〜温まる〜

そこへ一人のおばさんが私に近づいてきて、世間話を始めました。
近所の散歩のおばさんかな？と思って話していたのですが、唐突に宗教の話になり、
冊子を渡そうとしてきたので、やんわりお断りました。
こんな人っ子一人いない海岸なのに、宗教勧誘のおばさん神出鬼没だなぁ！
でも、別れ際にミカンをくれました。
ボッチで海を見ていた私が、悩みがあって宗教に誘いやすい奴に見えたのかも。

そろそろ帰る事にしますが、また四日市を抜けるのが憂鬱だなぁ。
千代崎海岸から海沿いのr6を北上して磯津へ。
ここは最近、川（海）に映る工場夜景の撮影場所として人気のスポットです。
まぁ、昼に見てもこんな感じで大した事はありません。

覚悟を決めて、四日市市内へ突入。
やっぱり市内の至る所で大渋滞、脇道も大渋滞、追いやられて迷子のコンボ。
もうホントね、この渋滞を切にどうにかしていただきたい。

「二度と走らん！！」とキレながら必死に四日市の市街地抜けていなべへ。
いなべの辺りに、以前一度通りかかって以来、ずっと気になっていた場所があったので、
今回はそこを探しに来ました。
用水沿いに古い町並みが連なる、旧街道のような風景の町で、
名前や正確な場所は分からず、漠然とした記憶しかなかったのですが、
たまたま通りがかった道に、偶然その場所はありました。

その場所は東員町の南大社という場所です。
鯉が泳ぐ綺麗な用水が家の玄関に面して流れ、古民家やレトロな街灯がとても雰囲気があります。
その町並みを最もレトロ然とさせているのが、保存されている旧東員郵便局の建物です。
全く観光地化しておらず、ごく普通の田舎なのですが、まるで昭和にタイムスリップした気分になれます。
場所が分かったので再訪して、今度は歩いてじっくり散歩してみたいなぁ。

'17北勢ツーリング／4へ続く