神社を参拝し、再び苔を愛でながら帰ります。
荘厳な森からの木漏れ日がスポットライトのように苔を映し、とても美しい空間です。

白山神社を後にし、R157へと向かいます。
途中の田んぼのど真ん中に、大きな勝山城が建っています。
大きさや姿はやたら立派ですが、
RC造丸出しのなんちゃって感が、名古屋城のようです…。

勝山から白山まで、R157を一気に北上します。
深い谷の断崖絶壁沿いだったり、湖畔沿いだったり、谷間になったりと、
色々なロケーションが楽しめる爽快な道です。

夏のような青空、蒸された新緑の香り、谷を渡る涼しい風、最高！

手取湖まで来たら、曇って日が差さなくなりました。
その上、白山の山麓なので冷気が降りてきて、凄く寒い！
冷えてトイレにも行きたいですが、時刻はもう15時でお腹が空いたので、
何か食べたくなって、道の駅瀬女に寄り道。
しかしこの道の駅で食べられるものは、そば・とろろ・豆腐料理くらいしかありません。
こちとらお腹がペコペコなのに、そんな精進料理みたいなメニューしか無いのか。
ガッツリと肉が食べられる場所を求めて、道の駅を去りました。

R157を少し進んで、一軒の食事処に入店。
肉メニューといったらカツ丼くらいしかなく、カツ丼を注文。
おぉぉ！待望の肉だ！美味しいぞー！
しかし前後左右の席からタバコ攻撃を受け、臭くて耐えられません。
くっさいわこの無神経どもが！と、心の中で怒りを撒き散らして、さっさと店を出ました。

R157からR360へと分岐してすぐの所に、弘法池という湧き水があります。
その昔、弘法様がこの地で杖を一突きしたところ、そこから水が湧き出したとの言い伝えです。
寸志を納め、名水百選にも選ばれている弘法池の湧き水を水筒に分けていただきました。

R360を走って小松市の中心地を抜け、小松空港へ。
小松空港から片山津にかけて、海岸沿いの北陸道と並走するように産業道路が走り、周辺は工場だらけです。
そんな工業団地の一角に、ふれあい健康広場という公園があり、
その公園内のキャンプ場にチェックインしました。

チェックイン時、このキャンプ場が火気厳禁だと聞かされます。
キャンプに欠かせない、ガス器具、ガソリン器具の使用が一切出来ないそうです。
火が許されるのは、サイトに点在するカマドのみ、そのカマドを借りるのに1000円かかるそうです。
独りぼっちでカマドを使うのも虚しいのでレンタルせず、今回のキャンプは火気厳禁縛りだと割り切りました。
焚き火台や薪、ガスストーブやガスランタンを持ってきたけど、全部無駄に終わりました。

到着した時には16時。
ふれあい公園はゴルフ場があり、エレガントなゴルフ客がたくさん。
キャンプ場ではBBQをするディキャンプの若者が盛り上がっており、
ソロライダーはちょっと場違いで居辛い雰囲気です。
テントを立てた後、場の空気から逃げるようにガソリン補給と食料買い出しに出かけ、
帰ってきてから場内のコインシャワーを借りてサッパリ。
梅酒を飲みながら、やっと一息付きました。

1日目の走行距離、270km。

小松市ふれあい公園広場キャンプ場DATA　（一名＆バイク一台で利用の場合）

住所…石川県小松市日末町サ29番地1

金額…300円
サイト…松の防風林の中の芝＆砂地サイト。
バイク駐輪場…サイト乗り入れ×ですが、今回は利用者が私一人だけだったからか、バイクを場内に入れさせてくれました。
トイレ…水洗。普通に綺麗。
ごみ箱…無し。完全持ち帰り。
最寄のお店…小松方面は公園から2kmほどの場所にコンビニあり。片山津方面はIC付近にコンビニあり。市街地が近いので特に困りません。
最寄のGS…最寄のお店と同じ。
最寄の風呂…小松の市街地の銭湯、または片山津温泉。サイト内にコインシャワーあり。
その他…サイト内に遊具や砂場があり、ファミリー層が多いです。
サイト内での火器類使用は禁止で、火気OKなのはレンタルカマド（小1000円大1500円）のみ。

感想…場内でBBQをするのが前提なライトキャンパー向けキャンプ場。
料金は安いのですが、火気厳禁なのは痛いです。
逆に、寝るだけと割り切れば、火器類を省いた軽装キャンプが楽しめます。
場所柄、産業道路や高速を走るトラックの音や、暴走族のコール音がうるさいです。
都市郊外の公園なので、人の往来がとても多くて治安も悪いらしく、
サイト全体が高い柵で防御されて、利用者以外の侵入が出来ないようになっています。
車やバイクは、柵の外の公園駐車場に止める事になり、目が届かないのでイタズラや盗難に注意。

小松ツーリング／3へ続く