■タウシュベツ橋梁跡
士幌線で一番有名な橋梁が、タウシュベツ橋梁。
糠平湖の渇水期にのみ姿を現す、幻の遺構です。
以前はダートを走れば、遺構の近くまでバイクで行けたのですが、
今はアプローチがゲートで封鎖され、徒歩かツアーバスでしか橋にアクセスできなくなりました。
その代わり、橋の対岸に展望台が設置されました。
　
国道から200mほど森の中に入った所にある、タウシュベツ橋梁の展望台に行ってみます。
残念ながら、橋は完全に潜水していました。

士幌線の軌道跡。
森の中の一本道が延々と続きます。
糠平温泉からメトセップの区間は遊歩道として整備されており、
アーチ橋梁を渡りながら歩く事が出来ます。
糠平温泉周辺では、「ひがし大雪高原鉄道」というトロッコも運行されています。
　
右はタウシュベツ橋梁展望台近くにあるミズナラの巨木。
近くには、つい最近のヒグマの爪とぎ跡もありました。
士幌線散策はヒグマも怖いですが、とにかくブユが多くて大変！
ヘルメットを被って防御したまま、必死に追い払いながら散策しましたが、
奮闘空しく、顔に数ヶ所、手に数ヶ所刺されました。
カッパを着て重装備のライダーさえこれだから、半袖軽装の観光客なんてたまったもんじゃないね。

最後に、除雪ステーション近くにある幌加駅跡。
この辺りは、初夏に自生ルピナスがよく咲く場所です。
ルピナスの群生に囲まれたホームの風景を期待して行ったのですが、
残念ながらルピナスのシーズンはとうに終わってしまい、数輪しか咲いていませんでした。

散策を終え、カッパのサウナ効果ですっかり汗だくになりました。
バイクに乗り、涼しい走行風でクールダウンしながら、R273を北上再開です。
　
美しい白樺樹林地帯を抜け、三国峠を登ります。
が、峠を登り始めたら雨がどしゃ降りに…。