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九州歴史探訪ツーリング4日目/5
 
九州歴史探訪ツーリング4日目/4
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紫尾温泉から、r397を進みます。
この県道で、鶴田ダム方面へ行けるはずなのですが…。
おかしい…どんどん鄙びた道になってきました。
お…おかしいよやっぱ。
どんどん舗装林道レベルの険しい道になってきました。
しかも、路面一杯に枯葉が敷き詰められていて、滑って転びそうで怖いです。
 
進めども進めども、どんどん山の上に登って行くばかり。
路面の枯葉はどんどん深くなってゆくばかり。
辺りはどんどん暗くなってゆくばかり。
 
終わらないクネクネ細道と、終わらない枯葉の海に、涙目になりながら、
ソロリソロリと走る事十数q、峠を越えて抜けた所は…。
さつま町から逆走して、出水市に戻ってきてしまいました。
進むべき県道は合っていたのですが、方向を間違えていたのです。
夕方なのに、痛恨のミスコース。
険しい山道走行で、冷汗もかいてしまいました。
キャンプ場も、まだ見つかっていません。
気持ちが焦ります。
 
改めて鶴田ダム方面に向かうのですが、どうにも通行止めが多いです。
梅雨末期の豪雨による、崩落箇所が多いようです。
先ほどの県道の枯葉地獄も、豪雨の痕跡なのでしょう。
■鶴田健康ふれあいセンター あびーる館
もう18時半、これから更に人気の無い方面へ進むので、
鶴田の小さな酒屋で夕食を買いました。
小さなおにぎり弁当とヨーグルトとビールくらいしか、
買うものがありませんでした…。
 
その後、あびーる館と言う町営の温泉をお借りしてさっぱりします。
お風呂から上がる頃には、もう外は真っ暗。
こんなに暗くなってからキャンプ場を探して、
見つかったためしがありません。
その経験もあって、とても気が焦ります。
 
気は焦るのですが、道は無情にも通行止めだらけ。
こんなに通行止めばかりで、はたして鶴田ダムに行けるんだろうか。
かなり不安になってきました。
迂回路があるうちは、行けるだけ行ってみますが…。
なんとか、鶴田ダムがある川内川沿いのr404に辿りつけました。
0円マップを見ると、キャンプ場は鶴田ダムの堤上を渡った先にあるようです。
さっそく、r404に入ってすぐにあったダムの堤上を渡って、先に進みますが、
しばらく進んでミスコースだと気付き、戻ってきました。
 
落ち着け、私。
西日本一大きい鶴田ダムが、こんな小さなダムのワケないじゃないか。
焦るな、私。
真っ暗な細道r404を進みます。
暗闇でとうとうと流れる川が、異様に怖いです。
■鶴田ダム
r404に入って走る事約10km、やっと鶴田ダムに到着。
うむ!デカい!
真っ暗でよく分からないけど、デカいという事だけはよく分かった。
…でも、なんか怖いよココ!
そして、堤上を渡ろうとした時、
そこには血も涙もない「通行止め」の看板が…。
キャンプ場は、ダムを渡った奥にあるのですが、
ダムを渡り終えた所から先は通行止めのようです。
 
最後のアテのキャンプ場にも辿りつけない…。
この先のr404も、もう怖くて進めない…。
真っ暗な道の真ん中で、途方にくれます。
 
ふと横目をやったところに、「ダム公園入り口」という看板がありました。
公園があるのか!
ワラをもすがる思いで、ダム公園に向かう急坂を登ります。
 
20時を過ぎたこんな山の中の公園に誰もいるはずもなく、真っ暗です。
怖い…!モーレツに怖い!
ダムというのは、昼間に見る分には好きだけど、
寝るとなると、オバケが出そうで最悪の場所です。
しかしトイレもあるし、人目につかず寝るには、もうここしかありません。
■鶴田ダム公園
公園の一番隅の、滑り台付き展望台の下にテントを張ります。
 
真っ暗な中、LEDライトだけを頼りにテントを展開していると、
突然暗闇から「キャッ!」と言う大きな威嚇の声がして、
心臓が飛び出そうなほどビビります。
…猿だよな?オバケだったら怒るぞ。
声の大きさから、かなり近くにいるようですが、
付近をライトで照らして声の主の姿を探しても、姿は見えません。
それからずっと、私が物音をたてるたびに、
見えざる猿は「キャッ!」「ギャッ!」と叫んで威嚇してきます。
怖くて怖くて、テントに潜り込むや否や、ビールを一気飲み!
 
私は猿が大嫌いです。
ゴリラやチンパンジーやオランウータンといった、猿の仲間は全部大嫌いです。
その中でも一番嫌いなのは、ニホンザルです。
理由は、気持ち悪い姿をしているのに知恵があって悪賢くてムカつくから。
 
シーンと静まり返った外に耳をすませると、
「ヒタ…ヒタ…」と枯葉を踏みしめて、
ムカつくヤツが歩いてテントに近づいてくる音がします。
怖いぃぃぃ!
なんで大嫌いな猿を相手に、こんな怖い思いをしなきゃならないんだ!!
ブチ切れた私は、おもむろにビールの空き缶を掴むや、メットにガンガン打ち付け、
テントをバンバン蹴って、ありったけの音を鳴らしながら、
「バッキャロー!来るなー!寝させろー!!」と絶叫。
猿はビックリして走り去ると、また少し離れた場所から「キャッ!」と威嚇していました。
 
その後、何度も猿がヒタ…ヒタ…と近づいてくるたびに、
ガンガンとビール缶をメットに叩きつけながら叫びまくります。
ハタから見たら、猿より私のほうが、どう見ても狂人です…。
 
本日の走行距離、260km。
わしは…
こんなトコで…
寝とうはなかったぁぁぁぁぁ!!
 
九州歴史探訪ツーリング5〜7日目/1へ続く

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