えびのスカイラインを霧島温泉郷方面へと下って行きます。
時刻は16時、日が傾いてきました。

霧島温泉郷へと降りていくにつれ、
一気に標高が下がり、蒸し暑くなってきました。
あぁ、こりゃ霧島では暑くてとても寝られそうにないな…。
今日のキャンプ地はえびの高原に決定だな。

霧島温泉郷の中のサンクスで夕食を買います。
サンクスは改装閉店の直前で品揃えが悪く、選択肢が少なくて悩みました。
買い物を終えたら再びスカイラインを登ってえびの高原に戻ります。
えびの高原〜霧島温泉郷の区間はホテルの廃墟だらけで、
その世紀末な光景にビックリしました。

■えびの高原キャンプ村

17時半に、えびの高原キャンプ村にチェックイン。
バイクが乗り入れ出来ないので、駐輪場に近い場所にテントを構えました。

このキャンプ場はありがたい事に、場内にお風呂があります。
荷物の整頓をしていたら、管理人さんがお風呂が沸いたからどうぞ、と連絡してくれました。
以前は温泉が湧いていたそうですが、今は冷泉になってしまったので沸かしているんだそうです。

お風呂は、シカ避けのフェンスを抜けた所にありました。
手作り感満載のお風呂で、湯船は半露天状態で夏以外は寒そうですが、情緒があるお風呂でした。
ちなみに露天風呂もありましたが、しばらく使われておらず、ただの水溜り状態で入れませんでした。

お風呂から上がり、やっとビールが飲めます！
この一瞬のために！このために！私は暑い中を走ってきた！

ビールを保冷する為に、袋入りかき氷を買いましたが、
ろくに保冷もせず、溶けてシロップになってしまいました。
前回の九州ツーリングでも同じ事を試して後悔したのに、学習能力がありません…。

本日のディナーは、ランチョンミートです。
家から持って来た非常食ですが、邪魔なので食べて減らします。

今日も蚊取り線香をダブルで炊いて、蚊をシャットアウト。
線香の効き目は抜群で、どんなに集られていても、煙が出るや否や全く寄ってこなくなります。

テントサイトには、私と一組の3世代ファミリーだけです。
このファミリーがとてもジェントルで、大人も子供もみんな気さくに挨拶してくれて、とても感じの良い人達です。
和気藹々と楽しそうなのですが、騒ぐこともなく、とても静かにキャンプを楽しんでいます。
あぁ、なんてキャンプ慣れしてるファミリーなんだ、浮かれてはしゃぐ素人集団とは雲泥の差だね。

夕食後、コーヒーを飲んでマッタリします。
昨日と同じく満天の星空ですが、カメラのバッテリー残量が少ないので星空撮影はしませんでした。
登山口付近の開けた場所まで行って、フィッシュアイで撮ったら、さぞ凄い星空が撮れただろうなぁ。

気温は18℃くらいで、とても快適です。
キャンプ場に人の気配があって、独りぼっちじゃない安心感があります。
それでいて騒ぐ迷惑なキャンパーもおらず、もう、この世の天国のような夜でした。
しかし寝不足で辛かった一日を終え、20時半には寝入ってしまい、
快適なキャンプの夜をほとんど楽しむこともなく、そのまま朝まで起きることはありませんでした。

5日目の走行距離…296km　使用金額…4169円（コメリでの買い物除く）

えびの高原キャンプ村DATA　（一名＆バイク一台で利用の場合）

住所…宮崎県えびの市末永
金額…800円＋協力費300円
サイト…松林の中の芝サイト。
バイク駐輪場…サイト乗り入れ×。駐輪場がサイト近くにあるので、その近くに張れば問題なし。
トイレ…水洗。とても綺麗。
ごみ箱…有り。
最寄のお店…13km先の霧島温泉郷にサンクス。
最寄のGS…霧島温泉郷のサンクスの向かいにGSあり。
最寄の風呂…キャンプ場内に無料のお風呂あり。でも宿泊者が少ないと沸かさないらしい。
温泉がいいなら、徒歩5分ほどのえびの高原荘で500円。
その他…バンガローやコインランドリーやレンタル等、一通り設備が揃っています。

感想…お風呂付き天然クーラー付きの、綺麗な極上キャンプ場です。
夏の涼しさは特筆もの！ですが、その分、春や晩秋はかなりの寒さを覚悟しなければならないでしょう。
サイトも炊事場もトイレも綺麗で申し分なく、5つ星クラスの快適さでした。
これでサイト乗り入れOKだったら、荷造りが楽なのにと、つい高望みしてしまいます。

四国九州ツーリング〜九州後編／1へ続く