大船渡からR45を走り、陸前高田に入りました。
津波に流され、何もありません。
何も無い荒野にただ一本、R45だけが続いています…。
R45沿いに、解体されずに残されているマンションが一棟ありました。
5階建てのうち、4階まで津波が達し、破壊されています。
このマンションを見ただけで、当時TVの向こうで実況されていたあの凄まじい光景が脳裏に甦ってきます。 |
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陸前高田の被災地は嵩上げ工事の真っ最中です。
何も無い荒野のそこら中に高架ベルトコンベアが張り巡らされ、
山を切り崩して運ばれてきた砂が、そこら中で盛られています。
そんな砂の山のど真ん中で、一軒ポツンと営業していたGSに寄りました。
看板の壊れ具合からして、震災前からここで営業していた感じです。
きっと地下タンクに海水が入って大変だっただろうな、
営業再開するまでずいぶん苦労したんだろうな…
などど想像しながら給油します。 |
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GSの向かいに、津波に破壊された建物が残されていました。
近づいて見てみたら、道の駅の跡でした。 |
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道の駅の駐車場に、震災の追悼施設がありました。
黙祷し、中に供えられていた手紙の一つに目を通すや、
涙がドバッとあふれて、それ以上その場に居られず逃げ出しました。
この道の駅の近くに奇跡の一本松があるのですが、
もう日が暮れかけているので、明日改めて訪れることにします。 |
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大船渡で今日の宿泊地を探し、
唐桑半島の先っぽにある御崎キャンプ場という所に予約を入れておきました。
今日こそは日が暮れる前にチェックインするぞ!と頑張ったのに、
チェックインできたのは、管理人さんに到着を約束した17時ギリギリで、
すでに辺りは真っ暗でした…。
管理人さんのネイティブ宮城弁の翻訳にてこずりながらも、
色々と親切にしていただきました。
私一人だけのためにわざわざ待っていただいて、申し訳ない気分でした。
今夜は雨が降るから炊事棟の下にテント張ったほうがいいよと言ってくれたので、
お言葉に甘えて、炊事場に巣を構えます。 |
事前にお店で買ってきたのは、ビールとデザートくらい。
夕食は非常食として持ち歩いていたレトルト類を食べて減らします。
このキャンプ場はシャワーも使えるそうですが、
私だけのためにボイラーを動かすなんて申し訳ないのでシャワーは断り、
この夜は清拭で済ませました。
一旦寝たのですが、23時頃に激しい雨音に起こされました。
外を見たら、モーレツな豪雨が降っています。
管理人さんのおかげで、事前に軒下で寝ることが出来て助かりました。
4日目の走行距離…267km 使用金額…2912円 |
御崎野営場DATA (一名&バイク一台で利用の場合)
住所…宮城県気仙沼市唐桑町崎浜4
金額…シャワー代込み430円
サイト…松林の中の砂&草地サイト。
バイク駐輪場…サイトへの乗り入れ×
トイレ…水洗。普通に綺麗。
ごみ箱…なし。持ち帰り。
最寄のお店…5〜8km圏内にコンビニもスーパーもあり。
最寄のGS…半島入口のR45付近にあった気がする。
最寄の風呂…管理費にシャワー代が含まれています。他は無し。国民宿舎に隣接していますが宿泊者以外の入浴は受け付けていない模様。
感想…唐桑半島の先端にある国民宿舎の隣にあるキャンプ場。
でも国民宿舎とは別経営のようです。
近くにお風呂が無いので、場内でシャワーが使えるのはありがたい事です。
キャンプ場は岬の高台にありますが、松林に囲まれており海は見えません。
キャンプ場横に海岸へと通ずるジャリ道があり、深夜〜早朝にかけて猟師さんの車の往来があるので、神経質な人には気になるかも。
サイトは傾斜地が多く、快適な平地は限られます。
テントのドアを開けるのを躊躇するほど蚊が多かったです。
冬以外は、蚊の対策は必須です。
'14東北ツーリング5日目/1へ続く
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